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スティール文書公表の編集者、ニューヨーク・タイムズのコラムニストに

New York Times editor who unleashed Steele dossier is now arbiter of media behavior

 ニューヨーク・タイムズは、米国のほかのニュースのあるべき姿を決めていた存在だった。米国の人々や事件の詳細にわたる報道は、ほかの会社の優れた報道や書き方の理想的な基準と見なされていた。  確かに、幾つかの失敗例はあった。遠く1930年代にさかのぼれば、モスクワ支局長ウォルター・ドゥランティの不正確で、ソ連寄りの歪曲(わいきょく)した取材記事によって、同紙に、ピュリツァー報道賞を受賞させていた。キューバで権力掌握に近づきつつあった頃のフィデル・カストロに関するハーバード・マシューの取材記事は、新聞記者にとって取材の主題をいかに簡単に読み違えるものかを示す典型として、今もなお、その地位は揺るがずにいる。

 ニューヨーク・タイムズなどニューヨークの日刊紙は、都会の汚職を掘り起こしたり、権力者に対して無力な市民の利益のために立ち上がったりすることが期待されていた昔のキャンペーン報道とは程遠いものになった。米国ニュースの偉大な「灰色の貴婦人」(ニューヨーク・タイムズの愛称)は今や、社会運動のための機関紙に成り下がっているのだ。


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