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アフガンの暴力に効くワクチンはない

There is no vaccine against violence in Afghanistan

 アフガニスタン(以後アフガン)における死亡数を押し上げているのは、世界中の多くの所と同じように、新型コロナウイルスではない。ニューヨーク・タイムズの集計によると、このアジアの中南部の国では、人口3700万人中、8000件足らずのウイルス感染症と、200件足らずの死亡例が記録されたということだ。  アフガンでは、イスラム過激派の支配下で苦しんでいる市民にとっては、死は日常のことのように訪れているのだ。最近の一連の凶暴な爆発事件の一つにおいては、トランプ大統領がシリアで全滅寸前まで追い詰めたので、しばらく忘れられていた「自称イスラム国(ISIS)」が、東部州で行われていた葬列を狙って、自爆者が自爆用ベストを爆発させる事件を起こしたため、根強く生き残っているさまを、まざまざと思い起こさせた。この凶悪な襲撃は、不幸中の幸いというか、事件前に心臓発作で死亡したばかりの地元の警察署長の葬儀に参加した人々に降り掛かり、少なくとも24人が殺害された。

 カブールでも、別の襲撃事件が起き、タリバン兵士は、緊急な医療支援を提供する人道的組織「国境なき医師団」が運営する産科病棟を撃ちまくった。狙撃犯らは、看護師や母親を含む24人を銃殺し、新生児用かご型ベッドの中に寝かされていた2人の新生児を、悪辣(あつらく)極まりない方法で殺害した。


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