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次期米政権、国務長官に石油大手CEOティラーソン氏

 トランプ米次期大統領は13日、次期政権の外交を担う国務長官に米石油大手エクソンモービル会長兼最高経営責任者(CEO)のレックス・ティラーソン氏(64)を指名すると正式発表した。

親露姿勢に懸念も

 トランプ氏は政権移行チームを通じて声明を出し「ティラーソン氏の経歴はアメリカンドリームを体現したもの。懸命な努力と献身、賢明な取引でエクソンのCEOに上り詰めた」と称賛。その上で「彼は地域に安定をもたらし、米国の核心的な安全保障上の利益に重点的に取り組む」と強調した。

ティラーソン

米石油大手エクソンモービルのティラーソン会長兼最高経営責任者(CEO)=2015年10月、ロンドン(AFP=時事)

 ティラーソン氏は石油事業などを通じて各国首脳らとつながりがあることが評価されたとみられる。ただ、外交や行政経験がないため国務長官としての手腕は未知数だ。

 一方、ロシアのプーチン大統領とも親交が長く、ウクライナ南部クリミア半島の強制編入に対するロシアへの経済制裁に反対を表明してきた。このため共和党内からは国務長官起用に懸念の声が上がっている。

 ジョン・マケイン上院議員は11日に放送されたテレビ番組で「プーチン氏と親しい関係にあることは問題だ。ロシアの脅威に対する姿勢に影響する可能性がある」と指摘した。

 来年から共和党は上院(100議席)で52議席を占めるが、閣僚承認で造反が多く出ればティラーソン氏の起用が難航する恐れがある。

 ティラーソン氏は1952年生まれのテキサス州出身。75年にエクソンに技術職で入社し、2006年から同社のトップを務めている。

 国務長官人事は当初、12年の大統領選で共和党候補だったミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事が有力視されていた。しかし、大統領選の最中にトランプ氏を「詐欺師」などと激しく批判していたことから同氏側近や政権移行チーム内で反発が多く、見送られたとみられる。また候補として名前が挙がっていたルドルフ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長は政権入りを辞退していた。

(ワシントン岩城喜之)

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