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次期米大統領「一つの中国」に縛られず

貿易、南シナ海など批判

 トランプ次期米大統領は11日に放送されたFOXテレビの番組で、中国本土と台湾は不可分の領土だとする「一つの中国」原則について縛られる必要がないとの見方を示し、中国の対応によっては、これまで米国が取ってきた立場を見直す可能性を示唆した。

トランと蔡英文

トランプ次期大統領(左)と台湾の蔡英文総統(AFP 時事)

 トランプ氏は「一つの中国」政策を「十分認識している」としながらも、「貿易などで中国と合意が得られなければ、なぜ『一つの中国』政策に縛られなければならないのか」と疑問を呈した。またトランプ氏は中国の為替操作や米国製品への高い関税、南シナ海で進める軍事施設の建設などを批判し、こうした政策で「(米国が)大きな損害を被っている」と主張。北朝鮮の核問題への対応についても「協力していない」と批判した。

 さらに台湾の蔡英文総統と行った電話会談について中国側が抗議していることに、「私は中国の指示は受けない」と主張。その上で「非常に短い電話だった」とし、「なぜ他国が電話に出るなと言うのか。出なければ失礼に当たる」と強調した。一方で、電話会談を知らされたのは「1、2時間ほど前だった」と語った。

 トランプ氏はアイオワ州で8日に行った集会でも「中国は知的財産を大量に盗んでいる」「ルールに従って行動していない」などと述べた上で、中国に対する強硬姿勢を鮮明にしていた。

 ペンス次期副大統領は電話会談後、米国の対中政策に変更はないとしていたが、トランプ氏の政策アドバイザーを務めるスティーブン・ムーア氏が中国の抗議について「無視すればいい」と語るなど、政権移行チーム内には中国に対する厳しい見方も多くある。

ワシントン岩城喜之

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