ワシントン・タイムズ・ジャパン

米国の後退でロシアが台頭

Charles Krauthammer

一国平和主義は幻想

米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー

 25年前の1991年12月、共産主義は死んだ。冷戦は終結し、ソ連は消えた。現代史の中で最大の帝国崩壊であり、銃弾は一発も発射されなかった。聖書的規模の出来事であり、私と同世代の人々は、生きている間に見ることはないだろうと思っていた。詩人ワーズワースはフランス革命についてこううたっている。

 「生きて夜明けを迎えることは至福の喜び。だが、若きことはそれに勝る喜び」

 夜明けとは、自由民主主義思想の最終的な勝利のことだ。それは、最終的に残った世界を、超大国米国が主導する西側が支配する時代を約束するものだった。

 10年間はそうだった。民主世界は、まず東欧、旧ソ連の植民地へと拡大していった。米国の支配は揺らぐことなく、そのため1999年12月31日に世界的に非常に重要な戦略地政学上の財産、パナマ運河を放棄した時、誰も気付かなかった。


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