ワシントン・タイムズ・ジャパン

トランプ氏、歴史的大敗の可能性も

2016米大統領選

共和党牙城でも苦戦

 11月8日に行われる米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏の苦戦が続いている。激戦州の多くでリードを許しているほか、共和党の地盤であるテキサス、ジョージア両州で民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官の猛追を受け、アリゾナ州では世論調査の支持率平均値で逆転された。トランプ氏がこれらの州を落とせば、歴史的な大敗となる可能性もある。

ドナルド・トランプ

24日、米フロリダ州タンパで集会を開く大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏(AFP=時事)

 米CBSテレビが第3回候補者討論会後の20~21日に行った世論調査では、テキサス州でのトランプ氏の支持率は46%で、クリントン氏の43%と3ポイント差だった。

 テキサス州は、2004年の大統領選でジョージ・ブッシュ前大統領が民主党候補ジョン・ケリー氏に得票率で22・9ポイントの差で大勝したほか、08年のジョン・マケイン氏、12年のミット・ロムニー氏もそれぞれ民主党候補だったオバマ大統領に10ポイント以上の差を付けた共和党の牙城だ。

 当初、トランプ氏もある程度の差を付けて勝つとみられていたが、10月に入ってから同氏の女性蔑視発言やセクハラ疑惑などが相次いで報道され、他の州と同じように支持率が下落。米政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」は23日、各種世論調査を基にしたテキサス州の情勢分析をトランプ氏優勢から接戦に変更した。

 こうした状況に、CNNテレビは「(今年の大統領選で)最も特筆すべきことは1976年以来、民主党が勝利していないテキサス州で接戦になっていることだ」と報じている。

 一方、アリゾナ州ではクリントン氏が支持率で逆転している。同州は第2次世界大戦後に民主党が2回しか勝利していないが、クリントン陣営は7月以降、何度も集会を開くなど保守層の切り崩しを図ってきた。

 こうした選挙戦が奏功し、「リアル・クリア・ポリティクス」が集計した27日時点でのアリゾナ州の世論調査平均値では、クリントン氏の支持率が43・5%でトランプ氏の42%を上回っている。

 またジョージア州でもクリントン氏が追い上げているなど、トランプ氏は多くの州で厳しい選挙戦を強いられている。

 これに対し、トランプ陣営の選対本部長を務めるケリーアン・コンウェイ氏は「(選挙戦で)後れを取っている」と苦戦を認めつつも、巻き返しは可能だと強調する。

 ただ、セクハラ疑惑などの影響は大きく、一部の米メディアはトランプ氏が大敗する可能性もあると指摘している。

(ワシントン岩城喜之)

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