ワシントン・タイムズ・ジャパン

米メディア評「最も醜い討論会」

 米大統領選の第2回テレビ討論会は、共和党候補ドナルド・トランプ氏と民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官が「互いの不祥事を攻撃し合う」(ABCテレビ)など中傷合戦に終始した。政策論争は深まらず、米メディアは「米史上、最も醜い討論会だった」と酷評した。

 トランプ氏とクリントン氏の間には初めから不穏な空気が流れていた。大統領選の討論会で恒例となっている冒頭の握手を拒否し、登壇するとそのままカメラの方を向いて写真に納まったのだ。

 ワシントン・ポスト紙は「とてつもなく気のめいる」場面だったと指摘。「これが米国のリーダーになろうとしている2人なのか」と批判した。

 討論が始まると両候補は質問への回答はそこそこに、相手のスキャンダルをめぐって批判し合う場面が目立った。

 クリントン氏は、トランプ氏の女性蔑視発言を取り上げ、「大統領、米軍最高司令官に不適格だ」と非難。一方のトランプ氏は、クリントン氏の夫ビル・クリントン元大統領の女性問題に言及し、「私は言葉だけだが、彼は行動に及んだ」と強調。さらに「米政治史上、これほど女性を虐待した人物はいない。ヒラリー・クリントン氏もこれらの(被害を受けた)女性たちを悪意を持って攻撃した」との批判を浴びせた。

 またトランプ氏は、クリントン氏を「悪魔」と表現したり、自分が大統領になれば「(クリントン氏は)刑務所行きだ」と述べるなど、激しい個人攻撃を繰り返した。

 クリントン氏は、メールサーバーに残っていた3万3000通の電子メールを削除したと追及されると、「トランプ氏の言うことはすべて嘘だ」と主張。互いの尊敬できる部分を問われても、「トランプ氏の子供たちは非常に有能で献身的だ」としたものの、「トランプ氏の言動はほとんど同意できない」とし、最後まで相手を褒めることはなかった。

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