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代理戦争、共和ペンス氏に軍配

2016米大統領選

副大統領候補テレビ討論会

 11月8日に投票が行われる米大統領選の共和、民主両党副大統領候補によるテレビ討論会が4日夜、南部バージニア州ファームビルのロングウッド大学で開かれた。初の直接対決となった共和マイク・ペンス・インディアナ州知事と民主ティム・ケーン上院議員は、相手陣営の大統領候補をめぐって互いに非難を展開。米メディアは討論会後、安定感を示したペンス氏に軍配を上げた。

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4日、米バージニア州で、副大統領候補の討論会に臨む民主党のティム・ケーン上院議員(左)と共和党のマイク・ペンス・インディアナ州知事(AFP=時事)

 ケーン氏は、共和党大統領候補のドナルド・トランプ氏について「常に自分が第一だ」と批判。トランプ氏が事業の巨額損失により連邦所得税の支払いを免除されてきた可能性があることに触れ、「確定申告書を公表すると言っていたが約束を破った」と強調した。

 これに対してペンス氏は、民主党大統領候補ヒラリー・クリントン前国務長官の私用メール問題を追及。さらに「(慈善団体の)『クリントン財団』が外国政府からの寄付を受け入れてきた」と批判した。

 両候補はテロの脅威に対する見解でも対立した。ケーン氏は、国際テロ組織「アルカイダ」の首領ウサマ・ビンラディン容疑者が死亡したことなどを挙げ、「(この8年間で)テロの脅威は減った」と主張。一方のペンス氏は、クリントン氏やオバマ大統領の中東政策が失敗したことで、世界は8年前より危険な状況になったと反論した。

 討論会後にCNNテレビが行った世論調査では、ペンス氏が勝利したとの回答は48%だったのに対し、ケーン氏と答えたのは42%で、大きな差はなかった。

 ただ、米メディアの多くはペンス氏が優勢だったとの判断を下している。ワシントン・ポスト紙(電子版)は「ペンス氏は全体にわたって落ち着いていた」と評価。ケーン氏については「ナーバス(神経質)になっていた」「相手の発言中に何度も割り込んできた」などと酷評した。また、CNNテレビは「ペンス氏はクリントン氏を攻撃して、トランプ氏を守った」と報じた。

(ワシントン岩城喜之)

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