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前面に出ないオバマ/Obama stands down

 驚かすことが、戦争を成功させるためには欠かせない要素である。南北戦争の初期の数カ月間にストーンウォール・ジャクソン(南北戦争時代の南軍の勇将)が見せたように。日本人が真珠湾で見せたように。また、「(イラクとシリアの)イスラム国」すなわちISISのイスラム教のテロリストが、パリの市街で見せたように。優れたリーダーシップを発揮したとして、伝説上の人物になるだろうと、自分だけの心の中で思っているにすぎないバラク・オバマは、どのような状態になっても、イスラム過激派のテロリストを「弱体化させ、粉砕する」ために、大規模な地上軍を派遣するつもりはないと、勇ましく言ってのける。こういったことは、特に無責任である。そのような戦略があることを――あるいは、無いことを――西側諸国に対して執拗(しつよう)な攻撃を仕掛ける中で、次に何をすべきか決めるために、あらゆる公的声明や個人的なうわさを検証している敵に向かって、暴露することになるのだ。

 オバマ氏が「イスラム過激派のテロ」という言葉を使うことを、断固拒否していること、そして、「テロ行為をテロリストの問題としてではなく、むしろ、イスラムの問題としようとしている」として、そういう言葉を使う人たちを断固として非難する態度は、彼のISIS弱体化、および、粉砕策の中で最大の障害になっている。敵を識別することを嫌がれば、腕力でばかりではなく、知的な理論的根拠でもって敵と戦うことが、ますます困難になる。ISISの戦士たちは、(キリスト教の)バプテスト派やメソジスト派からリクルートされているわけではなく、イスラムからリクルートされているのだ。そして、何百万人ものイスラム教徒にとっては、困っていることなのだが、イスラムは、ことごとくイスラムの経典に立脚しているのだ。この事実の検証を拒めば、テロリスト問題と取り組む際、それだけ、事が難しくなる。それは、イスラム教徒がその渦中にいながら感じている脅威に対して、彼らは緊急に自らの力で、解決策を探らなければならないのだが、その必要性をますます曖昧にする。今度こそ、イスラム教徒は、最大限の人数の力で、断固としたリーダーシップをもって、彼らの宗教が、好戦的な暴力行為に利用されている長い歴史に終止符を打つよう、前向きに取り組まなければならない。


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