ワシントン・タイムズ・ジャパン

ただでは転ばないたくましさ  ーブラジルから

先日、久しぶりに自宅近くのショッピングセンターを訪れて驚いた。入場口での検温やアルコール消毒を促し、入場人数を制限する係員や警備員がいなくなっていたのだ。

 入場口には、セルフチェック用の検温器とアルコールが設置してあり、マスク着用を求めるサインがある以外は、新型コロナウイルスの流行が始まる前とほぼ同じだ。

 ブラジルでは、全国各地で経済活動の制限解除が続いており、サッカーの有観客試合や大型イベントの開催も認められるなど、社会・経済活動に弾みがついている。あれほどのパンデミックを引き起こした国とは思えないほどだ。

 パンデミックから解放され、過渡期を迎えているブラジルだが、新たなビジネスチャンスを狙う人々も増えている。コロナ禍のブラジルで増えた商売といえば、配達型の飲食サービスとペットショップだ。外出できない中での食の楽しみや、ペットによる癒やしを求める人々が増えたことが理由だ。

 そうした中、知人がイベント向けのビジネスを始めると伝えてきた。ブラジルでは、誕生日や披露宴など、人生の節々で親類や知人を自宅や賃貸の会場に招いてパーティーを開くことが多い。こうしたイベントに大掛かりな遊具や椅子などを貸し出すというものだ。

 コロナ禍で自粛生活が続いたため、反動としてイベントが増えると見込んだのだという。確かに、ブラジル人のパーティー好きは日本人にはなかなか理解できない。

 商魂たくましい話だが、ブラジルは零細企業や個人商売の開業数で世界屈指の国だ。コロナ禍にあってもただでは転ばないブラジル人のたくましさに感心し、成功を祈ると伝えた。(S)

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