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中国、軍民連携でサイバースパイ 米安保・治安3機関が警告

ワシントン発 ビル・ガーツの眼

ビル・ガーツ氏

ビル・ガーツ氏
米紙ワシントン・タイムズ(WT)の国防担当記者として、これまでにスクープ記事を多数執筆。2019年11月まで米保守系ニュースサイト、ワシントン・フリー・ビーコンの上級エディター。著書に『Deceiving the Sky(空を欺く)-地球的覇権狙う共産中国、活動の内幕』(Encounter Books)、『誰がテポドン開発を許したか』(文藝春秋社刊)など

 米国の安全保障・治安3機関は、中国のサイバー攻撃に関してまとめた新たな報告書を公表、攻撃の手法などを挙げながら、「中国が国家支援する悪意あるサイバー活動は、米国と同盟国のサイバー空間資産にとって重大な脅威」と警告した。

 報告書を作成したのは、国防総省の国家安全保障局(NSA)、国土安全保障省のサイバー・インフラ安全局(CISA)、連邦捜査局(FBI)の3機関。報告は、中国のサイバースパイが、政府、企業のネットワークから情報を盗み出すための50以上の「戦術、技術、手順(TTP)」を明らかにしている。

 報告書によると、中国のサイバー攻撃は「米国および同盟国の政治、経済、軍事、教育、重要インフラの関係者や組織を重点的に標的とし、機密データ、重要な新技術、知的財産、個人を特定できる情報を盗み出している」という。

 また、インターネット接続サービス業者、半導体企業、防衛請負業者、大学、医療機関を主に標的とし、こうして盗み出した情報が、中国の軍事、経済の発展を支えてきたと指摘している。

 報告書は、中国のハッキングやデータ窃取を明らかにし、責任を追及するためのバイデン政権の計画の一環として作成された。コンピューター管理者らが中国の攻撃からネットワークを守るための情報提供を目指している。

 中国の高度化したサイバー活動について具体的に指摘しており、それによると、中国によるサイバー攻撃は、情報機関・国家安全部のスパイ組織と人民解放軍の情報機関によって行われている。アナリストらによると、近年、この軍民二つの機関は、支配政党の中国共産党のための情報収集で緊密に協力しているという。

 また、近年の攻撃の特徴として、基本ソフト(OS)などのソフトウエアの脆弱(ぜいじゃく)性を利用していることを挙げた。

 中国のハッカーらは、「(OSなどの)脆弱性が公開されてから数日以内に、重要かつ高度な脆弱性がないか、狙ったネットワークをくまなくスキャン」し、「多くの場合、マイクロソフトなどの主要なアプリケーション」が標的となっているという。

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