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【リドル】1年間で50店近くも新規オープン!人工肉を扱うディスカウント・スーパー?

リドル

 

■ドイツ資本のディスカウント・スーパーマーケット・チェーンのリドルはアメリカ国内で147店舗を展開している。南はジョージア州から北はニューヨーク州まで9州に店舗を拡大している。

リドルは昨年5月、ジョージア州スワニー地区に100店舗目をオープン。この1年で50店舗近くをオープンしたことになる。

リドルは2017年6月にアメリカ進出を果たした当初、1年程度でニュージャージー州からジョージア州に100店舗まで展開する計画をたてていた。

アメリカ国内には最大600店での展開目標も公表していたのだ。しかし、進出後はアルディやウェグマンズなど競合スーパーの攻勢により集客がうまくいかず、出店中止や延期、さらには出店計画そのものの見直しに追い込まれていた。

しかし昨年、パンデミックの影響で外食を控えた消費者が食品スーパーに行くようになった。3年間で100店舗の展開だったリドルは新型コロナウイルス感染拡大が追い風になりこの1年で約50店を新規に出店できたことになる。

店舗数を増やしたことでニューヨーク・マンハッタンから近い距離でもリドルは展開するようになっている。

ミッドタウンから最も近い距離にあるのは昨年10月にニュージャージー州にオープンしたリドル・ウィーホーケン店(4100 Park Ave, Weehawken, NJ 07086)。

タイムズスクエアから3.9マイル(約6キロメートル)の距離にあり車で15分程度で到着できる近距離だ。

4月7日にはニューヨーク市クィーンズ区にある、2018年末に買収したベストマーケット跡地(19-30 37th St #19-30, Queens, NY 11105)にオープンしている。

エスニックタウン「アストリア(Astoria)」にあるリドル・クイーンズ店はマンハッタンからの車によるアクセスはそれほど良くないものの、2019年10月にオープンしたウェグマンズ・ブルックリン・ネイビーヤード(21 Flushing Ave Brooklyn NY 11205)から20分程度の距離にある。

リドルはジョンFケネディ国際空港から近い場所にも出店を果たしている。

今年3月にオープンしたフランクリン・スクエア店(696 Dogwood Ave., Franklin Square, NY 11010)は、ジョンFケネディ国際空港から東に10マイル(約16キロメートル)の近距離にある。ニューヨークの空の玄関として知られ、日本からも多くの直行便のあるJFKから車でわずか15分程度だ。

また同じ頃にオープンしたリドル・イースト・ロックアウェイ店はJFKから8.8マイル(14キロメートル)とさらに近い。

 世界に1.1万店以上を展開するリドルの米国店舗はヨーロッパで展開する店よりも広く、売場面積は約600坪だ。1976年からアメリカに進出している競合アルディに比べて2倍以上の売場となっている。

37州に2,000店以上を展開するディスカウントスーパーのアルディと同様、リドルも店内は余分な装飾を施さない「ノーフリル」だ。

商品陳列も段ボール箱を開けて積むだけのオープン・カートン・ディスプレイ(open carton display)を採用し、スタッフが商品を一つ一つ棚に並べる必要がないローコストオペレーションとなっている。

ディスカウントを強調したリドルのヨーロッパ店舗や競合アルディとは異なり、店内でパンを焼きあげるインストア・ベーカリーの導入などディスカウントスーパーとは異なる展開も行っている。

生鮮品やワイン、コーヒーなどを中心に高品質な商品を取りそろえ、オーガニックの品揃えも拡大。商品の9割はプライベートブランドで、人工着色料やトランス脂肪酸、MSG、グルテンなどを含まないフリーフロムで訴求している。

扱い商品は食品や日用品にとどまらず、一部にナッツ類の量り売りに「ニューサプライズ(New Surprise)」と称した小型家電や家具、ファッション・アパレル等も取り扱う。

スタッフ数は1店舗当たり50人前後。リドルは専用アプリ「マイリドル(myLIDL)」でポイントカードのようなリワードプログラムも行っている。

1ヵ月間に20ドル以上の買い物を3回行うと特定商品の割引などのリワードが与えられる特典がある。

使い方はマイリドルをダウンロード後、名前やクレジットカード情報などを登録しておく。支払い時にQRコードでレジとアプリを同期すれば履歴が残ることになり、リワードを受けることになる。

リワードでは例えば冷凍食品がすべて30%オフとなるなど値引き率や値引き対象商品は毎回、異なるという。

なおリドルではアプリを利用したクーポン値引きも行っている。アプリ上にあるクーポン対象商品にチェックを入れてレジとアプリを同期後に商品スキャンすれば自動的に値引きを受けられるのだ。

 リドルUSは先月末、植物由来の人工肉を開発・製造するフードテックのインポッシブル・フーズのインポッシブル・バーガーの取り扱いを開始することを発表。

リドルUSはまた、現CEOのヨハネス・フィーバー氏からリドル・ポーランドの元社長のミカル・ラグニオネック氏に交代するCEO人事も発表している。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。リドルの快進撃が続いています。リドルはアメリカ進出後、3年かけて100店舗の展開になりました。あまりニュースにはなっていませんが、ここ1年で50店近くを増やしているのです。コロナ禍の恩恵を受けているチェーンストアといって間違いはありません。新型コロナウイルス感染拡大に緊急事態宣言で外食を控えて自宅で食事をする人が急増。で、食品スーパーに行く人がふえたためそれまで競合からの価格攻勢を受けていたリドルにも顧客がつくようになったのです。店舗数急増以外のニュースではリドルが植物由来の人工肉を取り扱い始めたことです。人工肉のフードテックでは2019年5月に1兆円近い時価総額で上場したビヨンド・ミートがよく知られています。グーグルやビル・ゲイツ氏が出資するのが、競合で後発となるインポッシブル・フーズ。インポッシブル・フーズも巨額になる時価総額での上場が予想されていますね。PBが多くを占めるディスカウント・スーパーもここのバーガー・パティを販売するのです。
 アメリカ東部を久しぶりに訪れることになる日本人からは「こんなところにもリドルが!」「ここにもミートレスが!」なんて言葉が溢れそうです。


「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」より転載
http://blog.livedoor.jp/usretail/

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