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アメリカの対中戦争準備

■融和なき米中関係

 米中関係は融和ではなく対立を続けている。関係改善し融和するどころか、軍事演習を繰り返している。アメリカは露骨に台湾への武器供与を公表し、台湾軍の戦力強化を進めている。当然中国共産党は反発するが、アメリカは中国共産党を恐れていない。

 さらにアメリカは、アメリカ沿岸警備隊を西太平洋に派遣することを公表。これには南太平洋への派遣も検討されている。公に中国漁船の蛮行対策にしているから、米中関係の和解は程遠い。

米沿岸警備隊、艦艇を西太平洋に配備へ 中国に対抗
https://www.afpbb.com/articles/-/3311700

■アメリカ沿岸警備隊の派遣

 アメリカ沿岸警備隊は準軍事組織で、平時は海の警察として機能する。このため、西太平洋・南太平洋で、中国漁船の違法操業を取り締まることになる。だが戦時になれば、アメリカ沿岸警備隊は海軍の一員として戦争に参加する。それが西太平洋で活動するのだから、戦力増強は明らか。表向きは中国漁船の拿捕であり、裏は戦争用になる。

 アメリカ沿岸警備隊の艦艇は、大型のものであれば海軍の駆逐艦クラスになる。火力では海軍に劣るとしても、防御戦闘や限定された戦闘であれば十分戦力になる。つまり、アメリカ海軍が担当している海域をアメリカ沿岸警備隊が担当すれば、アメリカ海軍の艦艇は対人民解放軍用に回せることを意味している。

 アメリカ沿岸警備隊の火力で対抗できる敵戦力ならば、アメリカ海軍艦艇では過剰な戦力。ならば中国本土付近に使う方が有益。さらに島が多い海域であれば、アメリカ沿岸警備隊であれば有利。島の多い南シナ海に派遣すれば、人民解放軍とも戦える。

■対潜水艦作戦

 アメリカ沿岸警備隊が保有するハミルトン級カッター(哨戒艦)は海軍の駆逐艦と同じ。イージスシステムは持っていないが、127ミリ単装砲・対艦ミサイル・対潜水艦装備などの能力を持っている。アメリカ沿岸警備隊は戦時には海軍の一員になるから戦闘能力も高い。沿岸警備隊だが対潜水艦作戦も行えるので、太平洋で活動する人民解放軍の潜水艦対策としても使える。

 人民解放軍の潜水艦は艦隊と行動するのではなく、潜水艦単独で活動することが多い。この場合であれば、アメリカ沿岸警備隊の艦艇の対潜水艦装備でも対応可能。仮に人民解放軍海軍の艦艇と戦闘になっても、対艦ミサイルを装備しているので対応可能。

 アメリカ沿岸警備隊の艦艇で西太平洋・南太平洋で対潜水艦作戦を行えば、アメリカ海軍の艦艇は東シナ海・南シナ海に回すことができる。さらにアメリカ海軍と共同すれば、数を活かした対潜水艦作戦も可能。アメリカ沿岸警備隊の西太平洋への派遣は、アメリカ海軍に選択肢を広げることになる。同時に人民解放軍は、質と数で圧倒される。

■食料と資金遮断

 アメリカ沿岸警備隊が西太平洋・南太平洋・南シナ海で活動すればどうなるか。海の警察だから、中国漁船の違法操業を取り締まる。実行すれば、中国本土への食料遮断になる。中国共産党は中国漁船の違法操業で魚を食料として獲得。外国に売れば資金獲得になる。

 だがアメリカ沿岸警備隊が中国漁船の違法操業を取り締まれば、食料と資金を遮断できる。近年の中国は、害虫のツマジロクサヨトウ・武漢ウイルス・水害などで食糧不足や生産低下。これで中国共産党は資金不足になっている。食糧生産が低下している時に、外国からの輸入・輸出が減少すれば、中国は食糧不足を加速させるし、中国共産党の資金は減少する。

 アメリカ沿岸警備隊の表向きの活動は正当。海の警察として中国漁船の違法を取り締まる。さらに南シナ海周辺国と連携すれば、反中国共産党の国は、アメリカ沿岸警備隊を使い中国漁船を追い出せる。自国経済の防衛と、自国領土の防衛になる。

 それだけ中国共産党は収入源を失い、国内の食料獲得すら難しくなる。金がなければ外国から食料を買うこともできない。これは軍隊同士で戦闘するよりも効果がある戦い方。中国国内の食糧不足が深刻なら、アメリカ沿岸警備隊の活動は悪夢となる。

■アメリカの思惑

 アメリカは間接的な戦争として岸警備隊を選んだ。それも法律論を用いた間接的な戦争。違法操業ならば法律論で対応可能。これなら国際社会はアメリカを批判しないし、むしろ中国漁船の違法操業を批判する。これでは中国共産党は反論したとしても、国際社会に味方はいない。仮に中国共産党がアメリカに報復しても、悪い印象を残すのは中国共産党。

 アメリカは中国共産党から資金を奪い、裏の目的として潜水艦対策を実行する。表向きは中国漁船を拿捕して中国共産党を怒らせる。怒ってアメリカ沿岸警備隊を攻撃しても、下手をすれば返り討ち。それだけアメリカ沿岸警備隊の練度はある。小さな戦闘にアメリカ海軍が参加し、規模を大きくして人民解放軍全体への攻撃にできる。

 長期戦になればアメリカが有利になり、中国共産党は資金源が縮小して苦しむ。怒って開戦しても、勝利を得るには開戦奇襲しかない。だが開戦すれば、今の平和を否定する国として悪の国になる。さらに開戦奇襲に失敗すれば敗北決定。つまり中国共産党は、どっちに転んでも悪い未来しか待っていない。

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