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エプスタインの『デス・ノート』と、トランプ大統領の「世界新秩序」

 7月2日、ギスレーン・マクスウェルという女性が、ニュージャージーで逮捕され、ニューヨークにある連邦政府の施設に拘置された。彼女は約1年前、同じような施設で拘置中に謎の死を遂げたエプスタインという少女売春業者の共犯者として捜索されていた。

 エプスタインは絶対に自殺できない筈の状況で自殺した。そもそも彼は非常に優秀だが、一介の高校数学教師に過ぎなかった。しかし死後に発見された資産だけでも6億ドル近いものがあり、そのマネー・ロンダリングを発見できなかったとしてドイツ銀行が1億5000万ドルの罰金を払うという。マクスウエルも数千万ドルの預金と3カ国の国籍を持っていたという。

 なぜ、このようなことになったのか?それを紐解いて行くと、スパイ小説や歴史小説以上の不思議な話が出て来る。そして、それは今のトランプ政権の世界戦略にも繋がって行く。この問題を解き明かしてみたいと思う。

 1987年、エプスタインはリミテッドやビクトリアズシークレットなどのストアを含むLブランドの創設者であり元会長であるウェクスナーと知り合い、彼の数十億ドルとも言われる資産の運用を任された。この頃から金融資産の運用には高度な数学的知識が必要とされていたが、それでも初対面に近い一高校数学教師に数十億ドルの資産運用を任せるのは、普通ではない。

 この頃から二人は他の金持ちセレブに少女売春の斡旋をし、その人々から謝礼ないし口止め料として、巨額のマネーを引き出していたのかも知れない。

 このような共犯関係に男性同士がなる場合には、両者が同性愛者であるケースが多い。嫉妬から共犯関係が崩れる恐れがないからである。この二人も、そうだったという説もある。

 また二人は当時アメリカを揺るがせていたイラン=コントラ疑惑という中東関係の疑惑に関わっており、この早い段階で秘密情報機関関係者だったという説まである。これは本当かどうかは分からないが、後に出て来るイスラエル情報機関との関係を考えると、とても興味深いように思われる。

 何れにしてもエプスタインは1994年頃、英国の大金持ちロバート・マクスウエルの娘ギスレーン・マクスウェルがニューヨークにやって来ると、リクルート係兼教育係兼共犯者そして、もしかしたら愛人として彼女を非常に重用するようになる。

 マクスウエル親娘は政治的には非常にリベラルだったという。これは世界的に良くあることで、リベラルとは金持ちが道楽で上から目線で真に貧しい人を侮辱する思想でしかないように思う。アメリカの金持ちには民主党支持のリベラル派が多く、リベラル派には金持ちが多い。ウェクスナーも、そうだったかも知れない。ビル・ゲーツの名前まで上がっている。

 何れにしてもギスレーンが来てから、エプスタインの顧客にはリベラル派が増えた。彼の顧客名簿には民主党の有力な上院議員や州知事がいたという。ハーバード大学の学長の名前も上がっている。

 ハーバード大学法学部の最も有力な教授でリベラル派を代表する弁護士だったダーショウイッツ氏は、トランプ氏が大統領になってから、なぜか彼を擁護する発言ばかりしている。ロシア疑惑等はトランプ氏を司法省内のクリントン派が罠に嵌めたことは、ハッキリしているとは思う。それにしてもミネアポリスで黒人を死なせた白人警官まで庇うような発言をするなど、リベラル派の代表者だったダーショウイッツ氏の言動は確かに不自然かも知れない。

 2008年まで民主党リベラルだったトランプ氏は、もちろんエプスタイン氏と親しかった。だが2007年にエプスタイン氏が最初に少女売春容疑で逮捕されてからは、付き合いがないという。他のエプスタインの顧客だったと言われるセレブは皆そう言っている。当然である。こうなったら誰でも、そういうだろう。本当かどうかは分からない。

 但しエプスタインが約1年前に再逮捕されたのは、エプスタイン(とマクスウエル)の元被害少女ギフレの訴えによるものだ。ギフレはトランプ氏はエプスタインが所有し少女売春の拠点として使っていたカリブ海の島に来たことはなく、エプスタインの顧客でもなかったと証言している。

 そして多くの有力者がエプスタイン(とマクスウエル)の顧客だったと証言。その翌日にエプスタインは絶対に自殺できない筈の施設で自殺死体で発見された。

 そうなることをヒラリーが予告していたという噂は、その当時アメリカ中のツイッター等で飛び交い、トランプ氏もリツイートしている。ビル・クリントンこそエプスタインの最も熱心な顧客だったという噂があるのは、当然過ぎる程に当然だろう。

 一説ではビル・クリントンは、エプスタインの少女売春の、もう一つの拠点だった彼のプライベート・ジェットに、26回も搭乗している(本人が認めたのは2回だが、それでもヨーロッパ、アジア、アフリカ諸国を巡り、クリントン財団のスタッフを交えた大名旅行だったという)。ギフレという告発女性の証言でも、ビル・クリントンは“エプスタイン島”を訪れており、またビル・クリントンはエプスタインから多額の政治献金も受けている。

 ビル・クリントンもエプスタインが2007年に最初に逮捕されてから、縁を切ったと主張している。だがマクスウエルとは縁を切らなかったようだ。マクスウエルはビルとヒラリーの娘チェルシーの結婚式にも参列している。皮肉なことにクリントン財団の国際的人身売買防止委員会のメンバーも続けている。エプスタインに関する裁判所からの召喚状を受け取ったのも、その会議に出席している時だったという。

 エプスタインは2010年には釈放された。およそ3年間の拘束期間中も、かなり自由な暮らしが出来ていたと言う。このような犯罪は米国では終身刑でも普通である。

 このような待遇をエプスタインが受けられたのは、とても腕の良い弁護士アコスタ氏の尽力によるものである。アコスタ氏はトランプ政権で労働長官になった。

 ロバート・マクスウエルは、バー司法長官の父と親しかったと言う。エプスタインの自宅等があった関係上、担当する連邦検事はニューヨーク南地区担当連邦検事である。この地位が今まで証券取引委員会委員長だったトランプ氏の友人クラレンス氏に強制交代させられそうな状況に関しては前にも書いた。私は今でもウオール街が隠している不良債権等を暴くことが目的と考えているが、こうなって来るとエプスタイン事件も関係ある可能性は低くないかも知れない。

 トランプ氏はエプスタインから顧客の名前を部分的にでも聞いているのかも知れない。しかし米国では“Black Book”-私としては『デス・ノート』と呼びたい少女と関係している写真付きの顧客名簿は持っていない。それを手に入れたいのではないか?

 実はギフレはトランプ氏のフロリダのゴルフ場に住み込みで働いていた時、未だ逮捕前でトランプ氏と親交のあったエプスタインとマクスウエルと知り合い、リクルートされたと言われている。ギフレがトランプ氏が大統領になる前後にエプスタインとマクスウエルを訴えたのも、トランプ氏の『デス・ノート』を手に入れるための作戦の一環として、トランプ氏に依頼されて訴訟を起こしたのかも知れない。

 トランプ氏が『デス・ノート』を入手したいとしたら、その第一の目的は中東情勢だろう。

 ロバート・マクスウエルは、イスラエル軍情報部のスパイだったと言う説がある。1991年に彼がヨットの事故で亡くなった時も、イスラエル情報部モサドとの内紛で消されたと言う説が飛び交った。

 娘はエプスタインと共に父の志を継ぎ、イスラエル労働党党首で元首相のバラク氏も顧客にしたと言われている。そして彼の弱みを握り軍の一部も含む強硬派の代表者ネタニヤフ首相の立場を強化した。

 またエプスタインの顧客には今のサウジの最高権力者である現皇太子も居ると言われている。

 ネタニヤフもサウジ皇太子も、トランプ氏の中東戦略で、最も重要な人物である。

「アンドリュー王子とギフレとマクスウエル」

「アンドリュー王子とギフレとマクスウエル」(引用元:https://nypost.com/2020/07/04/whos-afraid-of-ghislaine-maxwell-everyone-on-this-list/←このリンクをクリックすると今まで名前の出て来た人々の大部分の写真が出て来る。ビル・クリントンがギフレを抱きしめている写真もある。一見をお勧めする。)

 エプスタインの顧客には英国のアンドリュー王子もいると言う噂は日本でも良く知られていて、そのため彼は実質的に王族から外され、近く米国司法省の取り調べを受ける予定と言われている。しかし今まで述べて来たことからすると、アンドリュー王子は、もともと英国の金持ちだったマクスウエル親娘に利用された被害者の部分が大きいように思われる。彼らの真の目的は中東だった筈である。しかし写真付きの『デス・ノート』が出て来れば、アンドリュー王子どころか英国王室が消滅する。

 クリントン家とクリントン財団も同様である。少なくともマクスウエルとの関係は否定できない。そこからエプスタインとの関係も洗い直されるかも知れない。

 もしエプスタインの死が、自殺ではなく司法省内の民主党というかクリントン派による殺人だと言うことになれば、アメリカ民主党も消滅する。

 このままだとマクスウエルは35年の懲役刑になる。そのように求刑された7月14日の裁判で500万ドルの保釈金と引換に保釈されるよう求めたが裁判所から拒否されている。やはりエプスタインとは2007年以降は会っていないと彼女も主張したのであるが、それはギフレとの裁判で出てきた証拠によって否定されたりしている。それだけ心証が悪いのだろう。このまま35年の懲役刑(彼女は58歳なので実質的に終身刑)になるくらいなら減刑と引き換えに『デス・ノート』を司法省等に提出する可能性は低くない。

 私としてはトランプ氏に『デス・ノート』を手に入れて欲しい。中東政策も上手く行く。国際金融の中心地イギリスも抑えられる。クリントン家や民主党に大打撃を与えることも出来る。まさに「切り札」である。“トランプ”と言う言葉には「切り札」の意味もある。トランプ氏による「世界新秩序」が形成されることを祈って止まない。


「GII REPORT」より転載
https://ameblo.jp/gii-report

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