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中国に外交官削減要求へ

米高官「多くが情報機関員」

 米政府は中国に対し、米国内の外交官の数を大幅に削減し、中国に駐在している米国人外交官と同じ水準にするよう命じる用意を進めている。国務省高官が明らかにした。両国で相次いで領事館が閉鎖されたことを受けて、米中当局者が協議しており、削減要求は週内にも出される予定という。
(ワシントン・タイムズ特約)

 国務省によると、ワシントンの中国大使館の外交官は245人、ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴの領事館にはさらに数十人の外交官が駐在している。一方、北京、広州などの米国の外交施設に駐在している外交官は200人余りとみられている。

 中国のスパイや工作員を追跡するために連邦捜査局(FBI)は捜査員2000人を投入しており、その負担を軽減するためでもあるという。レイ長官は7日、10時間に1件の割合で中国関連の事案が生じていることを明らかにしていた。

 この高官によると、削減要求は、新型コロナウイルスの発生で出国していた米外交官数十人の再入国を中国当局が許可しなかったことも一因という。

 外交官の削減要求は、さまざまな分野で中国との公平で、相互的な関係を求めてきたトランプ政権の政策の一環。ポンペオ国務長官は今月に入って行った演説で中国に「公正で相互的な外交」を要求した。

 ところが、中国の米国人外交官が不当な扱いを受ける一方で、米国内の中国外交官は、米当局者やマスコミへの接触を比較的自由に行うことが許されているという。

 国家防諜(ぼうちょう)局(NCIX)の元副局長ケネス・デグラフェンレイド氏は、中国人外交官の削減は、中国による米国内のスパイ活動と戦うために必要と主張、「少なくとも1980年代から防諜、国家安全保障の専門家らは、外交官という名目で米国内で活動する情報部員が非常に多く、米国を圧倒していることを認識していた」と指摘、削減要求は「遅過ぎるくらいだ」と主張した。

 中国専門家で元国務省高官のジョン・ケーシック氏は、米国内の中国領事館職員の大部分は「情報機関、(中国共産党の)宣伝機関の要員であり、米国社会のあらゆる部門への接触が許されてきた」と指摘、中国内で米国人外交官の活動が制限される中、米国内で中国人工作員が自由に活動していると主張した。

 米高官は、外交官削減が受け入れられれば「いくらか公平にはなる」が、「中国国内での米外交官の活動制限も緩和されるべきだ」と訴えた。

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