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米最新鋭空母 いまだ実戦に就けず

技術的問題、就役から3年

 米海軍の最新鋭空母が、技術的問題とそれに伴う予算増に苦しんでいる。海軍への引き渡しから3年たつが、いまだ実戦配備のめどは立っていない。
 原子力空母「ジェラルド・フォード」は2017年、離艦装置に「電磁カタパルト」を初めて導入するなど、最新の技術を搭載し鳴り物入りで就役した。

試験航行を行う空母「ジェラルド・フォード」(2017年4月、UPI)

試験航行を行う空母「ジェラルド・フォード」(2017年4月、UPI)

 現在システムの試験中だが、離艦・着艦装置、兵器を輸送するエレベーターの不具合が解消されておらず、実戦配備は延期されている。そのため、昨年9月に海軍は予算を約2億㌦積み増し132億㌦とした。増額は引き渡し以降、3度目だ。

 議会付属の政府監査院(GAO)は報告で、離艦・着艦装置の「信頼性は依然、懸念材料」であり、「運用試験開始までに安全に機能しなければ、空母の主要な機能である航空機を配備できない」と指摘している。

 さらに現状では、航空機に搭載する兵器を飛行甲板に運ぶエレベーターがすべて停止するという致命的な問題を抱えたままだ。

 シンクタンク、ヘリテージ財団の上級研究員ダコタ・ウッド氏は「当初の見込みは、技術に関して楽観的過ぎた。スケジュールは遅れ、予算は膨らんでいる」と開発段階からの見通しの甘さが原因との見方を示した。

 現在の空母ニミッツ級の1番艦が就役したのは1972年であり、ウッド氏は「急速に老朽化が進んでいる」と、最新鋭「フォード級」空母の早期配備の必要性を訴えた。

(ワシントン・タイムズ特約)

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