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ちょっとしたお祭り気分-米国から

地球だより

 新型コロナウイルスの流行を受け、パレードや花火大会が各地でキャンセルされた今年の独立記念日は、盛り上がりに欠けた一日だった。
 しかしその日の夜、自宅アパートの外が急に騒がしくなった。庭で若者たちが次々と花火を始めたのだ。

 気になって外に見に行ったが、その花火は日本でよく見掛ける手持ち花火とは違い、強力なものだった。地面から2~3㍍ほど火花が噴水のようにバチバチと吹き上げるもので、なかなか迫力がある。

 他の住民たちも部屋から続々と見物に出てきて、ちょっとしたお祭り気分を楽しんでいるようだった。

 しかし、目の前で打ち上げ花火が上がったことには驚いた。若者が地面に何かを置いて立ち去ったと思ったら、すぐ頭上で花火が炸裂(さくれつ)し、火の粉が降り掛かってくるかと思った。周辺でも個人が打ち上げたとみられる花火が夜空を彩っていた。

 昨年もアパートの庭で花火をする人はいたが、ここまで派手なものではなかった。今年は花火大会が中止になったことに加え、外出制限で溜(た)まったエネルギーを発散する場を必要としていたのだろう。

 メディアによると米国での個人向けの花火の売り上げは好調で、昨年の2倍以上になったが、それに伴い、花火に関する騒音などの苦情も全国的に急増したという。個人用の花火が全面的に禁止されているニューヨーク市では、違法花火に関する苦情が昨年の20倍以上になった。

 新型コロナによるストレスが一因とみられている。夏の風物詩の花火も時間と場所に配慮しないと、ただの迷惑行為となってしまう。

(Y)

(サムネイル画像:米独立記念日に首都ワシントン中心部の公園「ナショナル・モール」で打ち上げられた花火=2017年7月4日(AFP時事))

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