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【スチューレオナード】スーパーが七面鳥に恩赦!感謝祭の食事に免れた七面鳥の名前?

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■アメリカでは毎年、感謝祭の食卓に並ぶ予定の七面鳥に大統領が「恩赦」を与える恒例行事がホワイトハウスである。

今年も感謝祭を前にトランプ大統領が「ブレッド」と「バター」と名付けられた七面鳥に恩赦をあたえた。

二羽の七面鳥は食卓に上ることなく、バージニア州の特別保護施設に送られ一生を過ごすことになる。

この恒例行事に倣ったスーパーマーケットがニュージャージー州にある。パラマス地区にあるパラマス・パーク・モールに9月にオープンしたスチューレオナードだ。

パラマス・パーク・モールはニューヨーク・マンハッタン・タイムズスクエアから車で30分程度で、スチュー・レオナード・ヨンカーズ店からも30分程度のアクセス。

シアーズの跡地にショッピングセンターの核テナントとしても初出店とした8万平方フィート(約2,200坪)の店舗だ。

スチューレオナードは顧客志向の社訓「ルール1:お客様は常に正しい」「ルール2:もしお客様が正しくないと感じたらルール1に戻れ」を刻んだ大きな石が有名だ。

スチューレオナード・パラマス・パーク・モール店にあるエントランスでは、石碑の横に「恩赦」を与えられた七面鳥がいるのだ。

網のケージには「この七面鳥は2019年の感謝祭で恩赦を与えられております」とあり「ホリデー後にはコネチカット州の特別保護施設で余生を過ごします」と書かれている。

スチューレオナードはユーモアも忘れてはいない。恩赦が与えられた七面鳥の名前を「シアーズ(Sears)」にしているのだ。

1年前に倒産したシアーズは過去15年で3,500店以上を閉鎖し、約25万人の従業員を解雇してきた。かつて米国最大の小売業として名をはせた老舗百貨店は現在も再建のメドが立っていない。

先月もシアーズ51店舗とKマート45店舗を追加閉鎖すると発表したばかり。

スチューレオナードは食卓に上がることを免れた七面鳥を、生き残りさえ厳しくなっているシアーズと名付けたのだ。

なおスチューレオナードには際立った特徴がある。ワンウェイでコントロールされたフォーマットに子供を楽しませるからくり人形だ。

店内を隅々まで歩かせながら、歌ったり踊ったりする人形のエンターテイメント性で、買い物ができるようになっている。

エントランスからアイスクリームショップとコーヒーショップを左手にみながら通過し、スチューレオナード名物のアップル・サイダー・ドーナツを出来立てで提供するドーナツマシーン。

ベーグルを含むベーカリーセクションから青果コーナー、スチューレオナードの前身である酪農店の歴史を伝えるデイリーに、天井から巨大ロブスターが見下ろすシーフードコーナーにスチューレオナードの看板商品のロブスターロール、アジア系の料理も充実しているホット&コールド・デリには客寄せ商品の人気ケトルチップス(釜揚げチップ)が大量に鎮座している。

スチューレオナード・パラマス・パーク・モール店では拡張現実のAR(Augmented Reality)技術を使ったアプリ「マジック・バーン・ドア(Stew’s Magic Barn Doors)」もおこなっている。

マジック・バーン・ドアのアプリでカメラを起動し、通路にある赤いドアを映すとARでキッズ用にゲームなどを楽しめるようになっているのだ。

 アマゾン・エフェクトのおかげでデパート等が苦境に陥りモールから撤退する一方、食品スーパーがモールの新しい核テナントになっている。競争の厳しい小売業界には残念ながら、恩赦は存在しないのだ。

トップ画像:スチューレオナード・パラマス・パーク・モール店で恩赦を与えられた七面鳥。名前はシアーズ...ブラックユーモアが効いている。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ユーモアは大切です。参加者も思わず笑ってしまうようなネタを後藤はコンサルティング中に仕込んでいます。笑いとは「緊張」と「緩和」。ピリピリした空気のコンサルティング・セミナー中、場にそぐわないことを言うのです。といっても唐突なユーモアでは白けます。シリアスな話の途中、これからの消費者であるミレニアル世代の代表として「ミチョパ」「ニコルン」「ユキポヨ」をさり気なく出すのですね。これで参加者は「エッ!?」という表情になります。在米コンサルタントが「なぜギャルの名前を?」と驚きます。さらに若いお母さんの代表として「辻ちゃんも今や32歳!4人目を妊娠中で『5人目もできれば欲しい』と語っていました」と叩き込みます。これで「芸能通かっ!」と笑ってしまうのです。これからの消費者をイメージするには、スマートフォン・アプリを使いこなす彼女らの存在は欠かせません。彼女らの買い物にもアプリは不可欠ですから。
 スチューレオナード・パラマス・パーク・モール店で恩赦を与えられた七面鳥の名前はシアーズ。お客の誰もが笑いながら撮影していました。


「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」より転載
http://blog.livedoor.jp/usretail/

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