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子供がレモネードで職業体験

地球だより

 夏になると自宅前などでレモネードを入れたコップを並べ、通り掛かった人に販売する子供たちを見掛ける。お小遣い稼ぎや寄付をするために子供たちが行う米国に古くからある風習だ。

 子供たちはこの「レモネードスタンド」でお金を稼ぐ苦労や喜びを体験するとともに、社会性や自立心を養う機会となる。それ故、勤勉と努力によって成功を勝ち取るアメリカンドリームのシンボルと言われている。

 最近、心温まる話としてテレビなどで紹介されたのは、コロラド州デンバーで、父親を大腸がんで亡くした翌日にレモネードスタンドを始めた6歳の男の子だった。少年は父親と「母親をデートに連れて行くため」にレモネードを売ると約束していたという。

 たまたま立ち寄った警察官が話を聞いて心を動かされ、仲間を呼び、次々と人が集まった。こうして集まった244㌦の一部は、がん研究のために慈善団体に寄付されたという。母親は「悲劇的な時に温かく前向きなエネルギーを感じることができた。夫は非常に有能なビジネスマンだったので、息子のことを誇りに思うでしょう」と語っている。

 米国人は、レモネード販売に限らず、家事や庭の掃除など小遣い稼ぎのためにいろいろな手伝いをする。知人の高齢男性は、小さい頃から働くことの大切さを学ぶ良い経験となっているのだと誇りを持って語っていた。

 昨年のギャラップ社による世論調査では、18歳から29歳の51%が社会主義に肯定的で、資本主義の45%よりも多いという驚きの結果も出たが、その一方でレモネードスタンドに象徴される資本主義の精神も根強いと感じさせられる。

(Y)

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