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  • 「援護法」に隠された沖縄戦の真実
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  • 米中新冷戦 第1部「幻想」から覚めた米国
  • 検証’18米中間選挙
  • 米国の分断 第3部 「自虐主義」の源流
  • 米国の分断 第2部 反米・容共の風潮
  • 米国の分断 第1部 断罪される偉人たち
  • 「米国第一」を問う トランプを動かす世界観
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  • 米軍再建への課題-元上級将校の提言
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  • トランプ大統領の衝撃 米国と世界はどこに向かう
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  • オバマのLGBT外交 米国と途上国の「文化戦争」
  • トランプVSヒラリー 米大統領選まで3カ月
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  • 2016年米大統領選まで1年
  • 再考 オバマの世界観
  • オバマの対宗教戦争・第1部
  • オバマの対宗教戦争・第2部
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  • JAXA宇宙探査計画
  • 2015/12/24
  • 乾 一宇
    乾 一宇
    元防衛研究所研究室長
    茅原 郁生
    茅原 郁生
    中国安全保障
    濱口 和久
    濱口 和久
    防衛レーダー
    高永喆
    高永喆
    拓殖大学客員研究員
    新田 容子
    新田 容子
    サイバー安全保障
    岡田 真理
    岡田 真理
    フリーライター
    杉山 蕃
    杉山 蕃
    元統幕議長
    竹田 五郎
    竹田 五郎
    元統幕議長
    田村 重信
    田村 重信
    元自民党政務調査会審議役
    吉川 圭一
    吉川 圭一
    グローバル・イッシューズ総合研究所代表

    強国から降りたアメリカ

    ■軍事投入しないアメリカ

     アメリカは強国だった。第2次世界大戦の戦勝国であり、世界に覇権を拡大した強国だった。アメリカは外敵ではなく内側から弱体化し、大統領の方針で強国から普通の国に降りた。強国は軍事力を投入するから覇権を維持できる。

     だがトランプ大統領はイラン空爆を直前で中止。それどころか外交交渉で緊張緩和を求めている。これは強国のすることではなく弱国がする外交。トランプ大統領の外交は、強国アメリカの終焉なのだ。

    ■国際社会の基本

     国際社会は軍事を背景に外交を行う。これが国際社会の基本であり、軍事力がない外交は相手にされない。何故なら国内は法律論の世界だが、国外では軍事力が秩序の世界。

    国家戦略=外交×軍事

    国内:秩序の中の無秩序を警察が担当する。 →治安維持(善悪論)→ハッピーバランス
    国外:無秩序の世界に軍隊が秩序をもたらす。→勝利(強弱論)  →パワーバランス

     国際社会では常に軍事力が影響し、宗教の布教・企業活動なども軍事力を背景にするから活動できる。アメリカはイラク戦争の戦勝国。だが時代は変わり、トランプ大統領によりアメリカは強国から降りた。

    米エクソンのイラク油田交渉が膠着、イラン情勢も影響
    https://jp.reuters.com/article/usa-iran-iraq-oil-idJPKCN1TM2RO

     アメリカの覇権がイラクから引くと、イラク政府。イラク企業の変化も早い。アメリカ軍はイラクに駐留しているが軍事力を使わない。これはアメリカの覇権がイラクから引いたことと同じ。そうなればイラク政府・企業はアメリカ企業に対して強気になれる。

    ■覇権の空白は存在しない

     覇権の空白は国際社会には存在しない。アメリカの覇権が引けば隣接国の覇権が進出する。アメリカがイランを空爆しないことでイランの存在感が拡大した。アメリカはイランに対して経済制裁を行うがイランは耐え抜いた。イランの粘りがアメリカの覇権を縮小させ、イランの覇権を拡大した様に見えてしまう。

     イラン周辺の国にはこの様に見える。アメリカは何度もイランに武力行使することを警告するがアメリカは武力行使しない。これはアメリカがイランを恐れているように見える。そうなればイランの存在感が拡大し、反アメリカの国は親イランになる。

     アメリカは国際社会の基本を無視して軍事力を使わない。見た目は優しい国に見えるが、国際社会では弱体化した国に見える。これまでのアメリカの印象が基準になるので、軍事力を使わないことは弱体化したアメリカになる。

    ■イランの軍事的勝利

     イランはアメリカの無人偵察機を撃墜した。アメリカはイランを空爆する直前だったが、トランプ大統領が中止した。トランプ大統領は人的損失を嫌って中止したと言うが、これはイランの軍事的勝利を意味する。

     アメリカはイランに経済制裁すると同時に外交交渉を求めた。国際社会では致命的な損害を受けた国が交戦国に和平を求めると、この段階で和平を求めた国が敗戦国になる。アメリカは無人偵察機1機の損失でイランに外交交渉を求めた。だからイランの軍事的勝利でありアメリカの軍事的敗北を意味する。

    ■イエスマンしか残れない

     トランプ政権ではイエスマンしか残れない。アメリカの高官が国際社会の基準を知らないわけがない。戦前のアメリカは国際社会の抜け穴を使い日本を追い詰めた。国際社会の基準を武器に日本を追い詰めた。アメリカは日本を追い詰め、日本から開戦するように仕向けた。

     アメリカの歴史は短いが戦争の経験は豊富。だから日本よりも国際社会の抜け穴を知っている。そして国際社会の基準を使い相手国を追い詰めることを知っている。だがトランプ政権では、人材は辞めるか追い出されている。

     この現実が強国アメリカを終わらせた。戦後アメリカが50年以上の歳月を費やして築き上げた覇権は、トランプ大統領により終わったのだ。アメリカは外国との戦争に勝利した。テロリストの攻撃にも屈せず勝利した。だが皮肉なことに、アメリカ大統領の方針で強国の時代が終わった。

    ■緩やかな死

     アメリカの覇権が縮小したのだから、世界はトランプ大統領の望む外交交渉を選ぶだろう。何故ならトランプ大統領の望みであり、外交交渉を採用すればアメリカの衰退に協力できる。だから世界はトランプ大統領と外交交渉を選ぶ。外交交渉でアメリカの衰退に参加できるなら好都合。自国の軍事力を使うことなくアメリカの衰退に参加できる。これはアメリカの穏やかな死を意味する。

    ■残された逆転劇

     世界がトランプ大統領の望みを叶えればアメリカの死。だがトランプ大統領の気まぐれでイランを空爆すれば逆転する。もしくは、イランがペルシャ湾に展開するアメリカ軍を攻撃すると逆転する。

     だがイランから先制攻撃しても、ロシアが仲裁国になるとアメリカは弱国が決定する。こうなればアメリカは過去の栄光で生きる国に成り下がる。アメリカにも逆転劇は残されているが、選択肢が少ないのが現状だ。

    ■日本の選択

     日本はアメリカの衰退に付き合う必用はない。トランプ大統領がアメリカを終わらせるなら、日本はイギリス・台湾と共に繁栄の道を選ぶべきだ。アメリカの覇権が南シナ海・インド洋から消えるなら、日本の生命線である海上交通路は消えることを意味する。

     今の日本ではペルシャ湾から日本までの海上交通路の防衛は不可能。だからイギリス・台湾・日本の軍事同盟で海上交通路を防衛しなければならない。

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