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核の傘から盾の傘へ

■アメリカの挑戦

 アメリカは批判されてもミサイル防衛システム開発を進めた。挑戦することが成功を生む。ミサイル防衛システムは欠陥品だと言われても挑戦を続けた。その結果ミサイル防衛システムは着実に成長している。

■新たな成功

 アメリカは3月25日に弾道ミサイル迎撃実験を行った。アメリカ本土に向けて発射されたことを想定し、2発の迎撃ミサイルを連続して発射。そして2発の迎撃ミサイルが命中した。

 実験だから理想的な条件で行われている。だとしてもミサイル防衛システムは確実に成長している。2発連続で迎撃ミサイルを撃てることは迎撃率の向上を意味している。さらに、複数同時対応能力があることを示している。

■次の挑戦

 2発連続発射は同時対応能力を示す。弾道ミサイルは複数同時に発射されるのが現実。ならば迎撃も複数同時に行うことになる。目標の探知と捕捉を複数同時に行えることは、ソフトウェアの処理速度と迎撃弾頭の探知能力が実用段階に達していることを示す。

 ならば次の挑戦は複数の弾道ミサイルを迎撃する実験が目標になるだろう。仮に複数の弾道ミサイルを迎撃できるなら、これが核兵器で恫喝する国の外交は無力化されたことになる。

■理論上

 核ミサイルによる攻撃は理論上だが、迎撃する側も理論上の世界になる。実験で迎撃率が上がることは理論上でも有益。何故なら迎撃率が50%になった場合は、核ミサイルを用いた攻撃は理論上無力化されたことになる。

 理由は生き残った50%の部隊が敵国に反撃するから。冷戦期は核戦争を想定したが、敵が生き残ることを極端に恐れた。だから迎撃率の向上は核ミサイルの価値を低下させる。

■盾の傘へ

 アメリカは核の傘を用いて覇権を拡大。中国・ロシア・北朝鮮も核の傘で対抗したが、アメリカは“盾の傘”へ移行し始めた。これは盾の傘を用いた抑止力になり、核兵器を用いた外交が出来ないことを意味する。

 そうなれば核兵器に依存する中国・ロシア・北朝鮮は外交力を低下させる。そうなると通常戦しか行えない日本の地位が向上する。そうなると日本は、反日的な核保有国を怖れることなく対応できることを示している。

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