«
»

バノン派の逆襲はあるか?

 Daily Beastが7月20日に配信した“Inside Bannon’s Plan to Hijack Europe for the Far-Right”という記事によれば、バノン氏はジョージ・ソロス的なグローバリストと闘うため、2019年5月の欧州議会選挙で移民排斥等を主張する欧州の極右政党が全体で3分の1以上の大躍進を遂げるために協力する方針であるという。7月のトランプ訪欧中、バノン氏も欧州のホテルに1週間滞在し、それら極右政党(私に言わせれば民族主義政党)の代表者達と次々と面会したという。

 このホテルは5つ星の超高級ホテルで、そこで彼は極右政党の代表者達に対し900万ドルの献金の用意があると言ったという。コンピューターを駆使した選挙戦略で彼らを助けられるとも言ったことは言うまでもない。

 そして今年11月の米国中間選挙が終了したら、来年5月までは自分の時間の50%は欧州で過ごすとも言ったという。

 ところで日本でも報道されたように、トランプ氏は訪欧中に、今の欧州を“敵”と呼んだ。またロシアに融和的な発言も行った(例えばWashington Examiner7月15日配信“Trump calls EU ‘a foe’ ahead of Putin meeting”)。

 そのため帰国後、暫くはトランプ氏の評判が非常に悪くなり、多くの共和党の候補が彼と距離を置いた選挙運動を展開した時期があった。その時期にバノン氏は、それは共和党敗北への道であると厳しく批判したとDaily Beastが7月19日に配信した“‘You Are Either With Trump or You Are Against Him,’ Says Bannon, as Putin Mayhem Tests President’s Grip on GOP”という記事には書かれている。また同じDaily Beastが7月25日に配信した“Henry Kissinger Pushed Trump to Work With Russia to Box In China”という記事では、親中派の筈のキッシンジャーが強くなりすぎた中国封じ込め政策をトランプ氏に指南しているという、大統領選挙中から囁かれている噂に関して、とても良くまとめられている。

 そしてThe Hillが8月3日に配信した“Stephen Bannon is ratcheting up his war on the Koch network, accusing the billionaire brothers of running “a conscious scam” and a “con job.””という記事の中で、また共和党主流派を批判すると同時に、彼らの資金源でジョージ・ソロスと同様のグローバル経済論者であるコック兄弟を徹底的に批判している。

 この記事の中でバノン氏は、もうトランプ氏とは関係ないと主張している。

 しかしPoliticoが8月2日に配信した“RNC warns donors to steer clear of Kochs”という記事によれば、トランプ氏も共和党もトランプ大統領がコロラド・サミットで保護貿易主義を打ち出して以来の、コック兄弟のトランプ大統領と共和党への批判を警戒し、お金(4億ドルとも言われる)や選挙関係のデータ等を民主党に回されないかと不安を感じている。少なくともトランプ氏は、コック兄弟と全面対決の方向だ。

 この問題を見ても、そして最初に紹介した欧州でのバノン氏の活動を見ても、バノン氏とトランプ氏は未だに裏で繋がっている可能性が低くないように思う。大統領選挙が近づくに連れて、バノン氏復活の可能性は高まって行くのかもしれない。


「GII REPORT」より転載
https://ameblo.jp/gii-report

1

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。