■連載一覧
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  • 何処へゆく韓国 「親北反日」の迷路
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  • 2016 世界はどう動く-識者に聞く
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  • 香港憤激 一国二制度の危機
  • 香港・中国返還20年 「一国二制度」の前途
  • 台湾に吹いた蔡英文旋風
  • ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選
  • 二極化する香港 識者インタビュー
  • 香港誌「前哨」編集長 劉達文氏に聞く
  • 「雨傘革命」下の香港 揺れる一国二制度の行方
  • 揺れる香港 各派リーダーに聞く
  • 香港の普選運動 親中派民間団体代表の見方
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  • 2017/7/01
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  • 中国「一帯一路」最前線 バルカンに吹く風
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  • 香港「自治」の行方 識者に聞く
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  • 日米同盟と台湾 海洋安全保障の展望
  • 蔡英文時代の台湾 本土派路線のビジョンと課題
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  • 新グレートゲーム・幻想だった中国の平和的台頭
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  • 新閣僚に聞く
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  • 憲法改正 私はこう考える
  • 衆院選大勝 安倍政権への提言
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  • 新閣僚に聞く
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  • 憲法改正 ここが焦点
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  • 第3次安倍改造内閣スタート
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  • 衆院選 自公圧勝 ~課題と展望~
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  • 第2次安倍改造内閣スタート
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  • '18沖縄県知事選ルポ
  • 歪められた沖縄戦史 慶良間諸島「集団自決」の真実
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  • 国防最前線・南西諸島はいま 第1部 与那国島・陸自駐屯地
  • 激震・翁長県政 「オール沖縄」の凋落
  • 普天間基地移設 経緯の検証と提言
  • 「援護法」に隠された沖縄戦の真実
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  • 金正恩体制を斬る 太永浩・元駐英北朝鮮公使に聞く
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  • どう見る金正恩体制 日韓専門家対談
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  • どうする拉致解決 日朝ストックホルム合意1年
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  • 環境先進国フランスの挑戦
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  • 米中新冷戦 第2部 中国・覇権への野望
  • 米中新冷戦 第1部「幻想」から覚めた米国
  • 検証’18米中間選挙
  • 米国の分断 第3部 「自虐主義」の源流
  • 米国の分断 第2部 反米・容共の風潮
  • 米国の分断 第1部 断罪される偉人たち
  • 「米国第一」を問う トランプを動かす世界観
  • トランプのアメリカ 就任から1年
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  • 「情報戦争」時代と米国
  • 米軍再建への課題-元上級将校の提言
  • トランプ政権始動
  • トランプ大統領の衝撃 米国と世界はどこに向かう
  • トランプvsヒラリー 米大統領選まで1カ月
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  • トランプVSヒラリー 米大統領選まで3カ月
  • オバマ外交と次期米大統領の課題
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    渥美 堅持
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    坂東 忠信
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    遠藤 哲也
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    蒲生健二
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    服部 則夫
    服部 則夫
    元ベトナム大使
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    石井 貫太郎
    国際政治
    河添 恵子
    河添 恵子
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    宮塚 利雄
    宮塚 利雄
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    中澤 孝之
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    丹羽 文生
    丹羽 文生
    拓殖大学海外事情研究所准教授
    太田 正利
    太田 正利
    外交評論家
    ペマ・ギャルポ
    ペマ・ギャル...
    チベット・中国問題
    佐藤 唯行
    佐藤 唯行
    ユダヤ人問題
    新宿会計士
    新宿会計士
    政治経済評論家
    山田 寛
    山田 寛
    元読売新聞アメリカ総局長

    2018年中間選挙・リバタリアン大反乱の予兆

    リバタリアン

     11月に控えた米国の中間選挙で面白い現象が起きつつある。米国には共和党・民主党の二大政党の他に第三極のリバタリアン党や緑の党という泡沫政党が存在している。しかし、これらの政党は2016年の大統領選挙を境に泡沫扱いすることが難しくなってきている。もちろん、同政党の候補者が当選することは難しいだろうが、二大政党がぶつかる接戦州での結果を左右するだけの得票を得る可能性が存在しているからだ。

     「最終的には800人以上のリバタリアンがローカル、州、連邦選挙に出馬する」、リバタリアン党は8月30日にTwitter上で宣言した。リバタリアン党は経済的自由・社会的自由の両方を主張する自由主義政党である。政策的なイメージとしては共和党の経済的な減税・規制廃止路線、民主党の同性婚容認・中絶容認路線などを併せ持った政党と考えれば良い。

     元ニューメキシコ州知事で2016年大統領候補者であったゲーリー・ジョンソンがリバタリアン党の上院議員候補者として、同州から出馬することになったことで、同党の構成員はがぜん勢いづき始めている。

     2016年大統領選挙ではヒラリーとトランプの異常な人気のなさによって、通常は得票率1%に満たない第三極政党が歴史的躍進を遂げることになり、ジョンソンの得票は総投票者数の3・28%を得ている。ゲーリー・ジョンソンは元共和党員であるが、リバタリアン党の中では左派寄り(社会的自由寄り)の人物とされており、民主党支持者の票を食い散らかした。
     実際、トランプとヒラリーの勝敗を分けた接戦州においてジョンソン票をヒラリー票に足した場合、ヒラリーはトランプに勝利していた。日本ではほとんど報道されなかったが、大統領選挙終盤にはオバマが「第三極に投票することはトランプに投票することと同じ」と民主党支持者にラジオで呼びかけるほど大統領選挙に決定的な影響を与える存在となっていた。(この意味ではトランプ支持者よりも第三極政党の方が最終得票結果に影響を与えたとも言える。)

     このリバタリアン党が現在公然と牙を剥いている存在はトランプ大統領である。2018年のリバタリアン党の主要な標的は「トランプ関税」である。トランプ政権の関税政策は相手国の市場開放や制度改革のための要求であるため、それらの関税を単純な保護主義と呼ぶことはできないが、リバタリアン党は極度の教条主義であるために、いかなる理由であっても「関税の存在」を許すことはない。そのため、同党からの立候補者はこぞって関税政策を批判し、本来は関税に疑問を持っている自由貿易支持の共和党支持者の票を取り込んでいくことになるだろう。
     したがって、2016年の大統領選挙とは逆に、2018年中間選挙では共和党側がリバタリアン党に票を食われていく可能性が高い。(筆者には2018年2月に行われた保守派年次総会CPACからは昨年まで見かけたリバタリアン系団体の姿が無くなっていたことが非常に気になる。)

     実際、2018年3月に行われたペンシルベニア下院補欠選挙では、共和党・民主党の得票は極めて拮抗したが、リバタリアン党候補者が得票した0・6%・1331票は共和党・民主党の勝敗を分けた755票の差よりも大きかった。僅かな誤差のような得票数ではあるものの、二大政党の接戦選挙区で1%以上得票することがあれば、十分に結果を左右することになるだろう。今回は共和党側からのリバタリアン党への離反者、特に若年世代の反乱が起きる可能性があり、民主党の青い波でも共和党の赤い波でもない、リバタリアン党の黄色いさざ波が起きるかもしれない。

     前述のゲーリー・ジョンソンは、ニューメキシコ州上院選挙に関する世論調査で、民主党・共和党の双方(特に共和党側)から票を奪い取っており、現在世論調査で民主党の現職候補者に次ぐ2位となっている。そして、共和党のランド・ポール上院議員が彼を推薦している驚きの状態も起きている。今後の展開次第では、ジョンソンがリバタリアン党として初めての上院議員になる奇跡を見る日が来るかもしれない。米国の政治シーンを変える「リバタリアン大反乱」は果たして現実のものになるだろうか。

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