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イスラム国 過去にも残忍テロ、タリバンとの関係は不明

 アフガニスタンの首都カブールの空港近くで起きた自爆テロで犯行声明を出した過激派組織「イスラム国ホラサン州」(IS―K)はこれまでにも、残忍なテロを実行し、多くの民間人を犠牲にしてきた。だが、組織の実態やイスラム主義組織タリバンとの関係などについては不明な点が多い。

 米当局者によると、IS―Kが誕生したのはパキスタン。2014年にISに同調したパキスタンのタリバン元メンバーらが組織した。

 IS―Kの最初の指導者ハフィズ・サイード・カーンはパキスタン生まれで、01年10月の米軍のアフガン進攻後に米軍と戦うためにアフガンに入ったとされている。

 タリバン内の最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」の指導者シラジュディン・ハッカニ容疑者は、治安部門の高官としてタリバンに指名されている。ハッカニ容疑者は、08年のテロ事件への関与で米連邦捜査局(FBI)に指名手配されている。この事件で、米民間人1人を含む6人が死亡した。

 タリバンは、昨年2月のトランプ前米政権との和平合意で、アルカイダ、IS―Kなどの過激組織をかくまわないことを約束している。

 米シンクタンク「民主主義防衛財団」のトマス・ジョスリン上級研究員は、「IS―Kの指導者はタリバン、アルカイダの元指導者だ。元は同じだ」と指摘。タリバンによるIS―Kの取り締まりに期待することは「ばかげている」と主張した。

 一方で、外交評議会のテロ対策専門家、ブルース・ホフマン氏は、タリバンとIS―Kの思想は「ほぼ同じで互いに競合相手」と指摘、「思想や宗教の対立というよりも、権力争いだ」と、両者の協力関係を否定する。

 昨年11月には、カブール大学でIS―Kメンバーによる銃撃事件で少なくとも22人が死亡。同年5月には、カブールの産科病院が襲撃され、新生児を含む22人が死亡している。その2カ月前には、カブールのシーク教寺院が襲撃され、少なくとも25人が死亡した。

 トランプ前政権のマクマスター元大統領補佐官(国家安全保障担当)はMSNBCのインタビューで、「ハッカニ・グループとタリバンの一部は今回のテロを把握していた」はずだと指摘、「複雑な攻撃であり、ハッカニが得意とする分野だ」と、タリバン関与の可能性を指摘した。

(ワシントン・タイムズ特約)

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