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「永遠の戦争」終結に疑問符、膨らむテロ温床の懸念

6日、カブールの空港周辺の爆発で、負傷した男性を搬送する医療関係者(AFP時事)

6日、カブールの空港周辺の爆発で、負傷した男性を搬送する医療関係者(AFP時事)

 【ワシントン時事】アフガニスタンの首都カブールの空港付近で26日発生した、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)系武装勢力によるとみられる連続テロは、アフガンを拠点とするテロ組織の脅威を浮き彫りにした。バイデン米大統領は今月末を期限とする駐留米軍撤収を推し進める考えを改めて示したが、2001年9月の米同時テロに端を発する「永遠の戦争」と呼ばれる対テロ戦を終結できるのか、疑問視する声が高まっている。

 バイデン氏はアフガン撤収について、同時テロの首謀者で、国際テロ組織アルカイダの首領ビンラディン容疑者の殺害を通じた対米テロ能力の弱体化を理由に、正当化してきた。だが今回の攻撃を受け、「米軍撤収は(テロリストの)対米攻撃の意思ではなく、われわれ自身を守る能力を弱めるだけだ」(米紙ワシントン・ポスト)という批判も出ている。

 米軍撤収の元となったトランプ前政権とイスラム主義組織タリバンとの20年2月の和平合意では、タリバン側は再びアフガンをテロ活動の拠点にしないと約束した。だが、タリバンがアフガンの実権を握る中でテロ攻撃が起きたことで、タリバンがこの約束を守れるのかどうか不透明感が増している。

 懸念はタリバンのアフガン統治に限られない。バイデン氏は20日、「アルカイダは(アフガンから)去った」と主張したが、国連報告書によると、アフガンの少なくとも15州に潜伏するとされる。米メディアによれば、制服組トップのミリー統合参謀本部議長は15日、アルカイダのようなテロ組織がアフガンで予想より早く復活する可能性があると上院議員に説明した。

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