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首都空港テロ、米兵ら85人死亡

バイデン氏 報復宣言
アフガン 月末の駐留軍撤収は堅持

26日、カブール空港周辺の爆発で負傷し治療を求めて病院に着いた女性(AFP時事)

26日、カブール空港周辺の爆発で負傷し治療を求めて病院に着いた女性

 【ワシントン、ニューデリー時事】アフガニスタンの首都カブールの空港付近で26日夕(日本時間同日夜)、駐留米軍や集まった群衆を狙ったとみられる連続テロが起き、米兵13人に加えアフガン市民ら72人以上が死亡した。テロ組織監視団体SITEによると、過激派組織「イスラム国」(IS)系武装勢力が犯行を認めた。バイデン米大統領は事件を受けて報復を宣言。一方で、改めて8月末までに米国民らの退避作戦を終え、駐留米軍を撤収させる意向を示した。

 アフガンでの戦闘で米兵が死亡したのは、トランプ前政権が昨年2月にイスラム主義組織タリバンと和平合意に達して以降初めて。米軍に犠牲者が出たことで、テロ組織復活につながるとの懸念を押し切り撤収を進めるバイデン氏への批判が強まるのは避けられない。

 米軍によると、米兵が国外退避を希望する人々の保安検査を行っていた空港ゲートで、自爆テロが発生した。その後、米兵とアフガン人に向けて発砲があり、銃撃戦に発展。ゲート近くにあるホテル周辺でも爆発が起きた。

 報道によれば、ゲート付近に密集していたアフガン人多数がテロに巻き込まれ、負傷者は米兵18人を含む140人以上に達した。国防総省は被害拡大を狙った「複合攻撃」だと指摘しており、事前に計画された組織的犯行とみられる。

アフガニスタン

 

 バイデン氏はホワイトハウスで国民向けに演説し、「事件を起こした者を許さず、忘れない。追い詰めて代償を支払わせる」と表明。IS系勢力の指導部などを標的とした攻撃計画をまとめるよう軍幹部に指示した。

 カブールの空港には、国外に逃れようと外国人やアフガン人が殺到していた。バイデン政権は数日前から、IS系勢力が混乱に乗じてテロ攻撃を行う可能性があると警告を重ね、米英両国の在アフガン大使館も「安全保障上の脅威」があるとして空港を避けるよう呼び掛けていた。

 米軍はテロ発生後、空港を脱出口とした米国民やアフガン人協力者の移送活動を継続した。航空自衛隊の輸送機も空港に出入りし、邦人らの退避準備を進めている。だが、米中央軍のマッケンジー司令官は、「差し迫った脅威」は消えていないとの認識を示しており、今後もテロ攻撃が続く恐れがある。

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