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「初めて」が多い新政権ーイスラエルから

 イスラエルで政権交代があった。異なる主義主張の8政党が連立した政権は「パッチワーク政権」と揶揄(やゆ)されている。新政権には「初めて」が多い。キッパ(正統派ユダヤ教徒がかぶる平らな帽子)をかぶった新首相、連立に参加したアラブ系イスラム政党、9人の女性閣僚、さらに、初めて聴覚障害者の女性が国会議員の仲間入りを果たした。

 シルリ・ピント氏(32)は、聴覚障害があってもイスラエル空軍の技術者として規定の兵役期間を超え、職業軍人として貢献した実績により、故シモン・ペレス大統領からメダルを授与されている。

 両親とも聴覚障害を持つ家庭で育ったピント氏は、幼い頃から世の中の情報を得にくい状況に悩んできたため、ヘブライ語の手話が言語と同じようにメディアや政治の世界でも使われるよう働き掛けてきた。

 軍隊を退役した後、法律を学び、2016年にはイスラエル聴覚障害者学習センターを設立。同年、バリラン大学で裁判や警察の捜査に関わる手話による通訳についての講義を開始するなどの経歴を持つ。

 イスラエルでは、こうしたなんらかのハンディを持つ人に対する学習機会やサポートが行き届いているように思える。

 公立の学校では、ディスレクシア(失読症)や移民してきた子供には、テストの時、より長い時間が与えられる。私の娘も外国人であるため、その恩恵にあずかった。

 ピント氏の国会議員としての活躍に期待している。

(M)

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