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リビア内相、ロシアの影響力拡大懸念

米国の介入に期待

 アフリカ北部リビア暫定政権のバシャガ内相はワシントン・タイムズとのインタビューで、ロシアが、内戦下のリビアに傭兵(ようへい)を送るなど活動を活発化させていると指摘、リビアを踏み台にアフリカ全域で影響力拡大をもくろんでいると警鐘を鳴らした。

 バシャガ氏は「米国の動きが遅いことを強く懸念している。ロシアはシリアで成功し、リビアでも成果を挙げられると考えている」と米国のリビア内戦への関与の強化を求めた。

 リビアは2011年のカダフィ大佐死去後、内戦に突入。国連主導で暫定政府「国民合意政府(GNA)」が樹立されたものの情勢は安定しない。今年春には、東部ベンガジを拠点とする軍事組織「リビア国民軍(LNA)」がGNAへの攻撃を開始、戦闘が続いている。

 しかし米国の対応は一貫していない。GNAに近いとされるイスラム過激派組織が、内戦の混乱に乗じて、勢力を拡大するのではないかとみて警戒しているものの、直接的な関与はしない意向だ。トランプ大統領は4月、LNAの指導者ハフタル将軍と電話会談し、支持を明確にした。

 ところが米政府はこのところ、ハフタル将軍から距離を置き、GNAとの連携を強めている。米国務省は声明で、LNAにGNAへの攻撃停止を求めたばかりだ。

 一方で、米国務省はロシアのリビアへの関与に懸念を表明、「リビア国民の意思に反して紛争の混乱に付け入ろうとするロシアの試み」に対して警告を発した。

 バシャガ氏は、ロシアが民間軍事企業ワグナーの傭兵を展開させることで、シリアと同様の手法で影響力を確保しようとしていると指摘した。

 ブルームバーグ通信は、ロシアと西側の外交筋からの情報として、ロシアが9月に数百人の傭兵をリビアの前線に派遣したと報じている。

 その上で、リビアには巨大な油田、ガス田があるばかりか、北大西洋条約機構(NATO)の基地がある欧州の対岸でもあり、ロシアにとって「地政学的に非常に重要」と指摘、さらに、アフリカへの影響力拡大を画策しているロシアにとって、「アフリカへの入り口」になると分析した。

 ロシアのプーチン大統領は10月下旬に南部ソチで「ロシア・アフリカ首脳会議」を開催。全54カ国が首脳など代表を送っており、アフリカに軍事的、政治的に強い関心を持っていることを明確にしている。

(ワシントン・タイムズ特約)

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