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「7末8初」休暇戦争

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」

 休暇を表すフランス語『バカンス』の語源は「空く」という意味がある。東洋には同じ意味の漢字『休』がある。人が木の傍らで休んでいることを表している。これらは共に、満たされたものを空にして休みながら再充電するという意味が込められている。ところが、わが国の夏の休暇にはこんな意味を見いだすことが難しい。毎年、休暇の最盛期である「7末8初」(7月最後の週と8月第1週)に誰もかれも“休暇戦争”を行っているためだ。

 今年の夏も例外でない。文化体育観光部(部は省に相当)の調査によると、サラリーマンの5人に3人がこの期間に休暇を取っている。夏の休暇が本格的に始まった先月30日、仁川空港の国際線出発フロアに押し寄せた旅客が20万4554人と、1日旅客数の歴代最高を記録して大混雑した。主要高速道路が“駐車場”に変わり、避暑地のぼったくり料金も猛威を振るっている。“休暇の後遺症”という言葉が生まれてからも久しい。

 休暇が集中する理由は何か。暑さが絶頂のシーズンであることのほかに二通りに解釈される。現代自動車をはじめとする自動車メーカーがこの期間、一斉に稼働を止めて休暇に入るためだ。自動車部品の納入会社、関連業者、会社周辺の商店街なども休暇の隊列に加わって100万人以上のドミノ休暇現象が生まれるという。もう一つは学習塾や予備校の夏休みだ。塾や予備校がこの期間に夏休みを編成しているため、子供を持つサラリーマンが時期を合わせて休暇願を出すためだというのだ。

 休暇のため地方や海外に出ずに、敢(あ)えて都心で休暇を過ごす人たちも生まれているという。“ステイケーション”(stayとvacationの合成語)族たちだ。旅行の達人たちも、この期間の旅行は避ける。ある旅行専門記者は「ぼったくりと交通渋滞で人間らしい待遇を受けるのが難しいので、周りにこの期間は絶対(旅行を)避けるよう勧めている」という。

 休暇中の文在寅大統領は大統領選挙の時に「休息が即ち競争力」だと言って休暇を奨励した。しかし、こんな“戦争のような”休暇では休息も再充電も期待できない。1年の休暇を分散する計画を策定する必要がある。小中高校の裁量休業と塾や予備校の休みの分散も一つの対策になり得る。きちんと休む休暇が可能になってこそ、働く力を得られるようになるのだから。

(8月2日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。

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