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韓半島めぐる外交安保の地殻変動

韓国紙セゲイルボ

新戦略構築が最優先課題に

 韓半島をめぐる外交安保の地殻はひどく揺れている。これまでの小さな変化が一つ一つ積み重なって、未知の風景を作っている。韓国民の関心がすべて大統領弾劾と次期大統領選に注がれている間に展開したことだ。

トランプ氏(左)と習近平氏

7日、米フロリダ州パームビーチの別荘マールアラーゴで散策するトランプ米大統領(左)と習近平・中国国家主席(AFP=時事)

 7日の米中首脳会談では「米国第一主義」と「中国の夢」が対抗して、共同声明を出すことができなかった。そのためG2(主要2カ国)が国際秩序をどのように導いていくのかを計る方法がない。韓半島安保情勢がどこへ跳ねるかも分からない局面だ。

 1627年の丁卯胡乱(ていぼうこらん)(後金=清による朝鮮侵攻)で平安道・黄海道一帯が後金の軍隊に踏みにじられた。朝鮮は王と臣下が周辺情勢に暗かったし、民に無責任だった。10年後、丙子胡乱(へしこらん)(2度目の清の侵攻)が起き、王は屈辱的に降伏させられ、朝鮮は明を離れ、清との君臣関係に変わった。

 歴史学者の韓ミョンギは、「“既存の帝国”が衰退して“新しい帝国”が浮び上がる転換期ごとに韓半島はいつも危機を迎えた。“G2時代”もまた例外ではない」と言った。歴史の教訓を再確認する時だ。

 こういう時こそ、政府が外交力を最大限に発揮しなければならない。武大偉中国外交部韓半島特別代表が訪韓したのに続き、16日にはマイク・ペンス米副大統領が訪韓する。米中の意中を把握し、韓国の立場を積極的に知らせる機会にしなければならない。安保状況がわれわれの手を離れないように管理することが最優先課題だ。

 有力大統領選候補たちは覚醒しなければならない。今回の選挙後には勝者が準備期間なしに直ちに国政に取り組まなければならない。長官任命手続きなどを勘案すれば、また空白も避けられないのが実情だ。

 新政府が一番最初にぶつかる懸案が外交安保だ。候補たちは今からでも新しい外交安保の構図を緻密に分析し、これに対処する新しい戦略を立てなければならない。外交安保コントロールタワーから整備すべきだ。

 一方で、有権者らは韓半島が直面している状況を見抜く候補が誰なのかを最優先選択基準としなければならない。軍部隊訪問のような一回性のイベントに誘惑されてはならない。安保問題はそのようにたやすくはいかないものだから。

(朴完奎(パクワンギュ)首席論説委員、7月4日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。

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