ワシントン・タイムズ・ジャパン

「トランプ米大統領」誕生に備えよ

韓国紙セゲイルボ

「安保タダ乗り論」絶えず提起

 「韓半島で戦争が起きるならば、それは悲劇だ。しかし、そこに米軍が駐留していないならば、米国とは事実上関係ない戦争である。…米国は韓国の軍事的タダ乗りに終止符を打たなければならない。韓国に対する防衛は米国の防衛に必要でない部分だ」

ドナルド・トランプ氏

米実業家ドナルド・トランプ氏=3日、ニューヨーク(AFP=時事)

 米大統領選の共和党候補争いでトップを走っているドナルド・トランプ氏の言葉のように聞こえる。だが、実は米ケイトー研究所のテッド・カーペンター、ドーゴ・ベンド両研究員が2004年に書いた本の一節である。

 原題は「The Korean Conundrum(韓国の難題)」だが、韓国での翻訳本の題名は『韓国と離婚せよ』だ。

 トランプ氏の「韓国安保タダ乗り論」はとんでもないのではなく、米保守勢力の一角で絶えず提起されてきたもので、それなりの論理が構築されたものなのである。

 トランプ氏が大統領になれば、さすがに、このような公約は引っ込めるだろうという観測も出てはいるが、実際そうなるまで、韓国の外交は途方もない費用を払うことになるだろう。

 誰が米国大統領になるのかを想像すれば、来年の韓国大統領選挙でどの政党が執権するのかを思わざるを得ない。これまで両国首脳のそれぞれの保守・進歩の組み合わせで見た韓米関係を見れば、葛藤がなかった時期はほとんどない。ブッシュ大統領と金大中(キムデジュン)大統領、オバマ大統領と李明博(イミョンバク)、朴槿恵(パククネ)大統領のように保守・民主のねじれた組み合わせの時が多かったのだ。

 トランプ氏が含まれる韓米首脳の組み合わせは、どれを考えても眩暈(めまい)がする。北朝鮮が第7回労働党大会で核・経済並進を恒久的戦略路線とした中で、韓米首脳が対立関係になったら、北核問題に慎重で果敢に対処できるだろうか。

 韓米関係の扱いに、高度な集中力を発揮しなければならない。さまざまなシナリオ別に、多様な対策を講じなければならないだろう。

 いまや韓米関係は単純な一次方程式では懸案を解いていきにくい。難解な高次方程式水準の予想問題と解答を作っておかなければ、その時その時の懸案に対処することができない。外交官たちの肩の荷が重くなった。

(朴完奎(パクワンギュ)論説委員、5月11日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。

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