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政治的中立性に欠ける韓国メディアの報道傾向

韓国紙セゲイルボを読む

 現在、韓国は真っ二つに分かれて、対立を繰り返している。それは単に政党だけでなく国民までがすべて二つに分かれているように見える。先の総選挙と大統領選挙で勝利した政府与党は味方でない反対側に存在する多くの理念的見解の差を認めようとしない傾向をしばしば見せるほどだ。

 このような与野党の攻防戦に加勢するもう一つの勢力が登場している。それは政党でも市民団体でもない、この国の幾つかの報道機関だ。

 いつからか、一部メディアはメディアの生命である正確性、真実性、迅速性などを守るよりは、特定政治理念の伝播に没頭するようになった。

 特に新聞は社説で報道機関の主観的意見を陳述することが原則であるのに、最近では社説欄だけでなく全ての紙面を使って自己主張を展開していることに驚かざるを得ない。この報道傾向は新聞の不公正性を如実に示すものだ。

 特に午後の大部分を占める幾つかの特定政治評論家とのTV対談は、公正な時事討論の場なのか、特定の政治的理念の宣伝の場なのかを区別するのさえ難しい。

 このような政治評論(?)がほとんど毎日のように繰り返されれば、現実政治の実体に対する客観的情報や、その内容に対する判断はまともに行われるとは思われない。

 生活で忙しい視聴者は、正確性、真実性が欠如していても、メディアが出す内容をそのまま受け入れるほかなく、このような情報によって選挙を行い投票をするならば、この国の政治発展ははるかに遠くならざるを得ない。

 メディアの政治的中立性は民主主義を守っていくために絶対になくてはならない酸素のような存在だ。そうであるならば、今日の一部メディアの在り方に対する深刻な自己反省が必要である。

(趙昌鉉漢陽大大学院教授、10月22日付)

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