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檀君と統一

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」

 長い年輪や事業の規模を強調する時、「檀君以来最大の~」という表現をよく使う。

 檀君は韓民族なら誰でも皆知っている共通分母であるためだ。昨日(10月3日)は紀元前2333年に檀君が最初の民族国家である(古)朝鮮を建国した日を称える開天節だった。国が定めた記念日(公休日)であるこの日、摩尼山の塹城壇、太白山の檀君殿、ソウルの社稷壇など、全国で敬虔な祭天儀式が行われた。

 北朝鮮も開天節を祝う。北朝鮮は1993年、平壌の大朴山の麓で檀君の遺骨を発見したと発表した後、ピラミッド型の檀君陵を造った。そこで、開天節のたびに檀君祭を執り行い、檀君を民族の始祖として称えている。もちろん、国祖の檀君と金日成主席を同じクラスに引き上げて、金日成を社会主義朝鮮の始祖として崇めようという意図だ。平壌が古朝鮮の首都だったと宣伝する中に、古朝鮮-高句麗-渤海-高麗-朝鮮-朝鮮民主主義人民共和国と正統性が引き継がれているという政治的な下心も読み取れる。とはいえ、北朝鮮が徹底して排斥していた檀君の存在を住民に知らせたことは評価できる。

 韓民族のプリチャッキ(ルーツ捜し)運動を行う南山祭礼文化院は昨年2月、ソウルの真っ只中で「金正日四十九斎回向式」を挙行した。従北(北朝鮮に追従すること)とは全く関係ないこの団体の院長はあるマスコミとのインタビューで、「金正日に愛着があるのではなく、檀君を認める北朝鮮の誠意と南北統一を願う心で祭礼を執り行った」と語った。

 2011年、フランス紙ルモンドは「南北が敵対的な状況の中でも持ち続ける共通分母がまさしく檀君崇拝思想」だと指摘し、「南北は光復(解放)直後から檀君を国祖として崇拝し、北朝鮮は檀君の墓と遺骨を発見したと主張した後、巨大な墓を造って崇拝儀式を行っている」と報道した。

 南北はほとんどあらゆる面で共通点を見いだし難いのが現実だ。「相互」は「互相」、「ノック」は「ソンギチョク」(手の気配)というなど、言葉まで別々になりつつある。

 こんな状況の中で、檀君は南北が共有できる数少ない貴重な資産であり統合の輪だ。南北がともに檀君を崇め称え、始祖と認めている。檀君を統一のてこ、そして目的地にしよう。同時に憲法の前文にも檀君を入れよう。

(韓国紙「セゲイルボ10月4日付」)

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