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国際舞台での米の影響力急落

韓国紙セゲイルボを読む

韓国外交は“米衰退”考慮を

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米韓・日米韓合同演習参加予定の米空母「ジョージ・ワシントン」=4日、釜山(EPA=時事 )

 米連邦政府のシャットダウン(部分業務停止)は、全国民健康保険制度の“オバマケア”をめぐる民主党共和党の対立が表面的な理由だ。これが核心争点だった昨年の大統領選挙と上下両院選挙で民主党のオバマ大統領が勝利し、上院と下院の多数党の地位を民主党と共和党が分け合った。国民の審判がそのように下されたのだが、現在広がっている戦いは、その選挙結果で現れた“国民の命令”に対する解釈の差から始まっている。

 執権与党はオバマケアに対する国民的同意を受けたと解釈している一方で、共和党は下院で多数を与えた国民がこれを防げとの命令を下したと解釈しているわけだ。誰が見ても共和党の方が我を張っている。しかし、オバマ大統領と民主党はそのような共和党を国政パートナーとして、共に引っ張っていく政治力がない。

 米国がなぜこうなったのか正確に推し量るのは容易ではないが、米国の政治システムはすでにマヒしており、国際舞台でも急激な衰退の道に入っている。米国が国際紛争から手を引く“新孤立主義”がその兆候だ。シリアで化学兵器が使われたが、米国は対応できていない。

 米国の“翼のない墜落”で韓国外交は深刻な挑戦に直面している。韓米同盟60周年を迎えて「歴史上最も成功した同盟関係」と自画自賛しているのが呑気に感じられるほどだ。この60年はそうだったとしよう。だが、これからの60年、急激な衰退の道に入った米国が韓国にはどんな意味を持つようになるのか、冷静に確かめてみなければならない時だ。

 韓国は、防衛費分担と戦時作戦統制権移管の再延長、ミサイル防衛(MD)網構築問題だけでなく、北朝鮮核問題などに対処しつつ、米国の衰退も核心要素に入れて考えて行かなければならない。

 韓国が防衛費をより多く出し、戦作権は保持し、米国が主導するMDにも加入して、できれば北朝鮮問題も主導的に解決せよ、というのが米国の注文だ。米国が韓国と中国の反発をものともせず、日本の集団的自衛権行使を公式に支持したことも同じ脈絡である。

 米国がアジア中心軸移動を叫ぶが、これはスローガンに終わっている。北朝鮮が予期しない挑発をしたり、日本が集団的自衛権を実際に行使しようとする、あるいは中国がアジアを越えて、世界の覇権を狙う時、新孤立主義と政治システム不能状態に陥った米国にわれわれがどんな期待が持てるだろうか? 韓米同盟60周年から新しい60年を始める出発点で、韓国はこの問いに対する答えを探さなければならないようだ。

(鞠箕然ワシントン特派員、10月8日付)

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