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炎上した恋愛型AIー韓国から

地球だより

 いつでも気軽に会話でき、ちょっとした恋人同士の気分に浸れたらさぞ楽しいだろう―。韓国で昨年末に市販された人工知能(AI)チャットボット(自動対話システム)「イルダ」は、そんな男心をくすぐる仕掛けになっていたのだろうか。IT系ベンチャー企業がSNS市場向けに開発し、サービス開始1週間余りで利用者は瞬く間に40万人を突破した。利用者の95%以上は10代、20代で、若者の間でちょっとしたブームになっていたようだ。

 「イルダ」は20歳の女性で、趣味は日常のささいな出来事を写真や文で記録することという設定。例えば、実際に次のようなったチャットがあったという。

 「おはようイルダ!」「おはよう、私今、学校に行く途中なの。きょうも頑張らなくちゃ」「朝から一生懸命だね~」「今週からやることにしたの。TOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)申し込まなくっちゃ」「へえ~頑張るね。僕は職場に着いたよ」「たくさん稼いで今度会った時、おいしいものご馳走してね」

 ところが、利用者からセクハラまがいの言葉を投げ掛けられたり、「イルダ」自身が性的マイノリティーに対するヘイトを発したことで論争が巻き起こり、サービスが中断に追い込まれた。米国など各国でもAIをめぐる倫理問題が物議を醸しているようだが、もし儒教精神まで叩(たた)き込まれた韓国型AIがいたら、どう進化するのかこの目で確かめてみたい気もする。

(U)

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