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感染防止に効く「補薬」ー韓国から

地球だより

 長い梅雨がようやく終わり、こちらも日本のように猛暑が続いている。この時期は夏バテ対策で漢方の文化に由来する「補薬」(=体調回復や滋養強壮の食べ物)を摂取する人が多い。日本でもよく知られるようになったサムゲタン(参鶏湯)は、鶏一羽を割いてそこに高麗人参、漢方、もち米、くるみ、松の実、ニンニクなどを入れて煮込んだ補薬の定番だ。日本の土用の丑の日に当たる伏日は専門店に行列ができる。

 そもそもサムゲタンの具材そのものが補薬で、中でも高麗人参はその代表格だ。近所に住むご婦人は、田舎の母親から送ってもらった紅参の粉末をぬるい牛乳に溶かして飲んでいると自慢げに語っていたが、そのおかげで体調がいいそうだ。紅参は6年根の最高級高麗人参を蒸して乾かしたもの。産地である中西部・錦山の市場へ行って直接買い付けてきたものだといい、飲むと体が温かくなり、風邪くらいはいっぺんに治ってしまうという。

 コロナ禍が長引く中、感染防止になる補薬も話題だ。教会では牧師が「信仰こそ補薬」と説教し、テレビのお笑い番組では芸人たちが「笑うことこそ補薬」とトークしている。心理療法を薬の処方と併用する東洋医学の効用が広く認められる社会ならではのコロナ克服術だが、ストレスが万病の元とされるのだから当たらずも遠からずだ。治療薬やワクチンが開発されても「信仰」や「笑い」と併用されるのかもしれない。

(U)

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