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言外に「価値共有しない国にはG7資格なし」=茂木氏

 「日本が韓国のG7参加に反対している」とする共同通信の報道に対し、韓国大統領府高官が口汚く日本を罵った、とする話題は、以前の『「日本は破廉恥水準が全世界最上位圏」=韓国政府高官』でも取り上げました。こうしたなか、先日取り上げ忘れていたのですが、茂木敏充外相の6月30日の記者会見を冷静に読むと、韓国を名指しせずに、なかなか鋭い皮肉を放っているのです。


●呆れて物も言えない「破廉恥」発言

 当ウェブサイトでは以前の『「日本は破廉恥水準が全世界最上位圏」=韓国政府高官』で、「日本政府が韓国のG7参加に反対している」とする共同通信の報道に対し、韓国大統領府の高官(匿名)が次のように発言した、という話題を紹介しました。

「隣国に害を及ぼすことに慣れている日本の誤りを認めたり反省したりすることのない一貫した態度にこれ以上驚くこともない/国際社会、特に先進国は日本のこのような水準を十分に認知しているので格別な影響はないとみている」。

 まことに失礼ながら、「隣国に害を及ぼす」、「誤りを認めない」、「反省しない」というのは、すべて、韓国のことでしょう。ただ、ここで重要なのは、韓国側で「日本が韓国のG7参加を阻んでいる」というのが事実のように受け止められている、という点ではないでしょうか。

●茂木外相の6月30日の記者会見

 さて、この「韓国G7参加」に関連し、少し前に紹介しようと思っていて、うっかり忘れていた話題をひとつ、思い出しました。茂木敏充外相の6月30日付の記者会見です(ちなみに記者会見があった6月30日とは、例の「破廉恥」発言が韓国側で報じられたタイミングでもあります)。

 このなかで、韓国人記者と茂木外相のやり取りに、非常に興味深いものがありました。少し長いのですが、該当箇所を全文引用しておきたいと思います。

【韓国YTN 李記者】次はG7に関しまして質問いたします。日本政府は、今の体制を維持することが極めて重要であるという認識を明らかにしました。韓国を含め、メンバー国の拡大に事実上反対する理由は何なのでしょうか。

【茂木外務大臣】G7は基本的価値を共有する参加国の首脳が、国際社会が直面します課題につきまして、自由闊達な議論を行うことに意義があると、これがG7の共通の認識であると考えております。世界的な経済危機から始まりまして、世界の主要経済国がそういったテーマについて議論をすると、こういうフォーラムから始まりまして、それが単純に経済でなくて国際社会の様々な問題について議論をする場になっていると、このように考えておりまして、これについては我が国だけでなく、このG7がこのような枠組みを維持することが極めて重要であると、こういう考えであると考えております。その上で、これまでのG7におきましても、アウトリーチ、こういった形でメンバー外の国であったりとか、国際機関、招待されることも多くあったと、そのように承知をいたしております。今年のG7、どういう形式になるか、最終的には本年の議長国であります米国が調整する、このように承知をいたしております。

●茂木外相の発言の行間を読む

 いちおう、茂木外相も含めた日本政府の閣僚・高官らは、公式には韓国を名指しして「G7に韓国が参加することは望ましくない」とダイレクトに述べたことはないのですが、今回の記者会見について、冷静に行間を読んでいくと、茂木外相はなかなか興味深いことを述べています。

・G7は基本的価値を共有する国が参加している
・G7は単純に経済だけでなく国際社会が直面している課題について自由闊達な議論を行う場である
・わが国だけでなく他のメンバーも、G7のこのような枠組みを維持することは重要だと考えている
・G7以外の国が会合に参加したいならば、オブザーバーとして招かれるのが良い

…。

「韓国」という単語を一切出していませんが、言外に「韓国は参加資格がないよ」と述べているようなものだとも解釈できますね。すなわち、間接的に、

・韓国は基本的価値を共有していない
・韓国には国際社会が直面する課題を議論する資格がない
・これはわが国だけでなく他のメンバー国とも共通の認識だ
・もし会議に来たければ議長国の米国に頼め

という認識が出て来るのです。

 ちなみに韓国が日本と基本的価値を共有していないというのは、韓国が自称元徴用工問題で国際法違反の状態を放置し続けている点からも、少なくとも「法治主義」という価値については共有していないことは明らかでしょう。

 また、韓国が「西側諸国」に属していながら、自由民主主義国としての責務を果たさず、北の片割れをいまだに統一できていないばかりか、現在はその北の片割れに対する経済制裁を「緩和してくれ」と国際社会に呼びかけているほどの無責任国家です。

 そんな国がG7にノコノコやってきて、偉そうに国際社会(≒西側諸国)が直面する課題(たとえば中国の増長など)について議論する資格がないことは明白でしょう。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

 いずれにせよ、こうした内容を言外に漂わす茂木外相という人物は、なかなかの切れ者ではないかと思う次第です。


「新宿会計士の政治経済評論」より転載
https://shinjukuacc.com/20200703-03/

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