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マスクの進化

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」

 マスクは顔の一部、または全体を覆うものの総称だ。原始社会で宗教的、あるいは呪術的な目的で顔面に彩色したのがマスクの始原だという。鼻と口を覆うことができる現在のような形態の保健用マスクは1897年、フランスの外科医師、ポール・ベルジェが初めて使用した。手術する際、医師の口や鼻から出てくる細菌から患者を保護するために考案したものだ。当時、マスクは紙で作られていた。ガーゼや綿でできたマスクは1918~19年にスペイン風邪が流行した時に全世界に普及した。

 マスクに対する認識は地域と文化によって異なる。銃器の所持が許された米国では、マスクをつけるとテロリストや犯罪者扱いを受けやすい。マスクをつけた女性の顧客を見て警察を呼んだ銀行もあったという。その半面、韓国をはじめとする中国や日本、台湾などでは、微小粒子状物質(PM2・5)や黄砂のために、日常的にマスクを使う人たちが多い。韓国の芸能人たちは華やかな色のマスクを着用したりもする。多様な柄の付いたファッションマスクを発表するデザイナーもいる。

 新型コロナウイルス感染を予防するためのマスクの購入がいまだに容易でない。政府が先週からマスク販売5部制(出生年の最後の数1・6は月曜、2・7は火曜、…と週日に国民を5分割してマスクを販売する制度)を実施しているが、1時間以上並んで待たなければならず、品切れで無駄足になることもある。マスクの需給が円滑でないため、民間の流通価格は先月よりむしろ上昇したという。需要の急増で一般人が産業用の防塵マスクまで買い入れることも頻繁に起こっている。

 マスク大乱に苦しむ全市民に慰安となり得るニュースが伝えられた。韓国科学技術院(KAIST)新素材工学科の研究チームが1カ月間も使用できる“ナノ繊維フィルター”マスクを開発した。水に触れると機能が急激に低下する既存の製品と違って、最大30回洗っても(韓国食品医薬品安全処が0・4マイクロ㍍以下の超微細粒子を80~94%遮断すると認証した)KF80~94水準のフィルター効率を94%以上維持するという。

 価格も大きな負担とならないようだ。開発者はマスクの価格について、「2000ウォン程度を考えている」と表明した。使い捨てマスクによる“マスクゴミ”も減らせるだろう。政府の許可手続きを迅速に終えて、一日も早く大量生産に入ることを願いたい。

 (3月18日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。

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