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不買運動の“戦意”どこに?

地球だより

 先日、知人の三十代OLと話をしていたら、韓国社会に広まった日本製品不買運動が話題に上った。感想を聞くと、あまり大きな声では言えないけれどと前置きしながら「実は私、ユニクロしか着ないんです」。だから今は「代替物のネットショッピングで急場しのぎをしている」のだそうだ。

 テレビカメラの前で日本企業のロゴを表示した箱を踏みつける威勢のいいパフォーマンスがあってから約3カ月。日本の対韓輸出運用見直しを「経済報復」と位置付け、これに対抗するための不買運動だったが、そろそろ“戦意”も低下してくる頃だ。ただ、知人は堂々とユニクロを買い込むにはまだ周りの目が気になるらしく、茶目っ気たっぷりに「早く終わらないですかね?」と言うのが精いっぱいだった。

 確かに民間機の日韓路線ではまだ空席が目立つようだ。仕事ならともかく、この時期に日本に旅行しに行くのは後ろめたさを拭えないというのが正直な気持ちとみえる。それでもご近所に住むご婦人の場合、ママ友と日本へ遊びに行き、銀座のデパートを梯子(はしご)して日本ブランドの店に入り、お気に入りの洋服を買ってきた。帰国後の談は「やはり欧米物より日本の方が縫製がしっかりしているから」だったという。

 感情に任せた不買運動など長続きするはずがないという、当初からあった声が現実になりつつある。それは皮肉にも韓国国民の日本製に対する信頼の高さを証明する結果となっている。

(U)

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