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“産業のコメ”半導体

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」

 “産業のコメ”は鉄に付けられた別名だった。今は半導体に付けられている。コメを主食にするわが国はそのように呼ぶ。

 なぜ産業のコメなのか。半導体なき世の中は作動しなくなる。扇風機、電子レンジ、洗濯機、エアコン、スマートフォン…。日常を支配する機器であって半導体を使っていない製品はあるだろうか。人工知能(AI)、ロボット、スーパーコンピューターを除いてみても、半導体がなければ電力も生産できない。半導体は電力制御装置の核心をなしている。21世紀は半導体の世の中だ。

 韓国経済の復興。それも半導体が一つの軸となっている。1983年2月8日、故李秉喆サムスン会長は、「半導体産業に参入する」と東京宣言を行った。10カ月後に奇跡が起こる。世界で3番目に64KビットDRAMを開発した。「誰も韓国が成功すると思わなかった」。日本のマスコミがそのように報道した。半導体の技術戦争はその時から始まった。結果はどうか。大成功だ。半導体メモリの容量は1年ごとに倍増するという「黄の法則」(サムスンの黄昌圭氏が提唱)まで作った。

 今は半導体強国だ。サムスン電子とSKハイニックス。2社の世界市場占有率はDRAMは72・4%、NAND型フラッシュメモリは49・5%に達する。2社が供給を止めれば? 世界経済には“半導体ショック”が襲い掛かる。韓国人が海外に出てそれなりの待遇を受けるのも、ひょっとすると半導体のおかげかもしれない。

 そのような半導体産業が挑戦を受けている。日本が始めた経済報復。わが国だけが動揺するのか。違う。“世界の電子産業の生態系が揺れ動く”という悲鳴があちこちから聞こえてくる。世界最大の非メモリ半導体の委託生産企業である台湾のTSMC(台湾積体電路製造)まで非常経営に突入した。アップル、クアルコム、アマゾン、ソニー…。非常事態にならないところの方が珍しい。

 DRAM半導体の価格は暴騰する。DDR4(8ギガバイトDRAM)の現物価格は先週だけで14・6%急騰した。日本の半導体素材規制が本格化した5日と比較すると23・3%も高騰した。今は価格下落でなく、“ショック”を心配している。

 日本はどんな考えで事を起こしたのだろうか。韓国の没落を企図するのだろうか、電子王国の復活を夢見ているのだろうか。半導体はわが国の輸出の5分の1を占める。半導体を守れなければ未来はあるだろうか。

 (7月23日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。

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