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金正恩と約束された米朝戦争

■思惑

 北朝鮮の金正恩は核弾頭を用いて世界を恫喝した。だがトランプ大統領が軍事的圧力で恫喝すると非核化路線に変更。トランプ大統領は戦争よりも北朝鮮の譲歩を選んだ。これで米朝戦争は回避されたが交渉だけで進展はなかった。

■金正恩の策

 金正恩氏の策は「三歩進んで二歩下がる」。複数の交渉材料を作り譲歩案を作る。これでトランプ大統領と交渉したが、第2回米朝首脳会談までは機能した。初期のトランプ大統領は北朝鮮が譲歩したので満足。これからも北朝鮮が譲歩すると思い込んだ。

 第2回米朝首脳会談になると北朝鮮は譲歩しないことが判った。三歩進んで二歩下がるから実質的に北朝鮮は譲歩していない。これで第2回米朝首脳会談は交渉決裂。

■トランプ大統領の思惑

 トランプ大統領の最終目的は北朝鮮の非核化。だから北朝鮮が譲歩するなら良い。だが北朝鮮が破棄したのは実験施設のみ。核弾頭・弾道ミサイルの製造施設は公開しないし破壊もしない。

 トランプ大統領は北朝鮮が譲歩するから様子を見た。だが北朝鮮は三歩進んで二歩下がるだけ。トランプ大統領は「下がるなら三歩下がれ」。だから交渉決裂になる。

■金正恩氏は戦術的には勝利

 金正恩氏は第2回米朝首脳会談で戦術的には勝利した。だが戦略的には敗北。何故なら時間稼ぎはできたが米朝戦争への道を選んだから。トランプ大統領は制限戦争を採用しているから、北朝鮮が譲歩すれば軍事的圧力を下げる。だが北朝鮮が強気に出れば、トランプ大統領の軍事的圧力は一段階上がる。

 三歩進んで二歩下がるではトランプ大統領の軍事的圧力を高めるだけ。第2回米朝首脳会談までは機能したが、今後は約束された米朝戦争に向かう。

■制限戦争

制限戦争論:キッシンジャー(アメリカ)
「交渉と戦闘は段階的に推進すべき。戦略の目的は敵政治意思の譲歩であって敵軍の撃破ではない」

 トランプ大統領は制限戦争を採用していると思われる。これまでの軍事的圧力は北朝鮮の譲歩で下がっており、段階的に交渉と軍事的圧力が進められた。だから米朝戦争は容易には始まらなかった。これまでは。

 だが第2回米朝首脳会談がトランプ大統領の我慢の限界。これからは北朝鮮が「三歩進んで二歩下がる」を行うたびに、トランプ大統領は経済制裁や軍事的圧力を一段階上げて対応する。つまり緊張が段階的に高まり最終的には米朝戦争に至る。

■日本の対応

 日本が単独で北朝鮮と交渉することは北朝鮮を利する。だから日米共同で北朝鮮に対応することになるだろう。米朝戦争になるが、日本は北朝鮮に拉致された日本人を救出できる。だからトランプ大統領を支持すれば良い。

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