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大きく変化した南北関係を再検証

韓国紙セゲイルボ

北の非核化には支援と圧力必要

 2018年はかつてなく南北関係が大きく変化した。2月に北朝鮮の平昌五輪参加、4月に板門店南北首脳会談、6月に朝米首脳会談、9月に平壌南北首脳会談が開かれ、北朝鮮は“完全な非核化”を約束した。

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「白頭称賛委員会」フェイスブックのプロフィール写真として使われた南北首脳会談の公式写真。朝鮮半島の地図と「金正恩委員長様歓迎します」等の文字を書き足している

 9月19日の平壌首脳会談で合意した非武装地帯(DMZ)内の監視所(GP)撤去、10~40㌔㍍の飛行禁止区域設定、80~135㌔の海域を緩衝地域にするなど、軍事分野の緊張緩和策も履行されている。

 しかし、北朝鮮が核兵器廃棄のための措置を先送りし、すべての期待は不確実になっている。第2回朝米首脳会談も遅れており、金正恩委員長のソウル訪問も五里霧中だ。専門家たちは北朝鮮の非核化の意思を疑い、軍事合意を悪用した奇襲南侵の可能性まで憂慮している。その一方で、一部では「白頭称賛委員会」「偉人を迎える歓迎団」等で親北行動が露骨化し、韓国社会は左と右に極端に分断されている。

 政府は年末の12月を迎え、対北朝鮮政策の成果と共に副作用も冷静に評価する必要がある。来年には北核廃棄と南北関係により一層確実な成果を出すためだ。現在の対北政策の問題点を点検し、保守層の憂慮にも開かれた心で耳を傾けなければならない。南北問題でいったん立ち止まって、足場を固めてからて新年を準備しなければならない。

 何より政府は「北朝鮮支援→南北関係改善→非核化達成→平和定着→自由民主主義統一」という手段と目的の関係を正確に理解する必要がある。18年の政府は「北朝鮮支援=南北関係改善=非核化達成=平和定着=自由民主主義統一」という認識の下、手段にすぎない北朝鮮支援と南北関係の改善に過度に没頭した側面があるためだ。

 北朝鮮に対する積極的な支援だけで南北関係の改善は可能ではなく、南北関係の改善だけで非核化は達成されない。支援と圧力が同時に行われてこそ、南北関係の改善が可能で、南北関係の改善と国際的な協力が結び付いてこそ、北朝鮮の非核化を期待することができ、北朝鮮の非核化とともに徹底した対北抑止と防衛体制が保障されてこそ、平和定着が可能で、平和定着以外にも多様な要素が満たされて、自由民主統一が近づく。

 労働党の綱領やこれまでの経験から見て、北朝鮮の武力統一の意図を無視することはできない。当然これに備えながら、南北関係を改善しなければならない。韓国側の対応によって北朝鮮が真の非核化以外には代案がないと感じる時、実質的な南北関係の改善が可能になるだろう。

 政府は保守層の憂慮を杞憂だと決めつけるのではなく、韓国動乱のような奇襲攻撃の再発や核兵器攻撃の可能性など最悪の状況まで考慮して対応策を用意していかなければならない。

(朴輝洛(パクィラク)国民大教授、12月14日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。

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