ワシントン・タイムズ・ジャパン

米朝首脳の早期再会談希望―北朝鮮・金正恩委員長

帰国の文大統領が訪朝報告
非核化「米朝間の問題」

 韓国の文在寅大統領は20日、北朝鮮の平壌などで2泊3日の日程で行われた南北首脳会談を終えて帰国し、ソウル市内に設置された臨時プレスセンターで国民向けの訪朝報告を行った。

文在寅大統領夫妻(右から2人目、右端)と金正恩朝鮮労働党委員長夫妻

20日午前、北朝鮮の白頭山山頂にあるカルデラ湖「天池」を訪れた韓国の文在寅大統領夫妻(右から2人目、右端)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長夫妻

 文大統領は、「金正恩朝鮮労働党委員長がトランプ米大統領との2回目の首脳会談を早い時期に行いたいと明らかにした」と述べた。文大統領は「北朝鮮は完全な非核化に向け韓国とも緊密に協力することを提議した」とした上で、今回の南北首脳会談を通じ米朝対話再開の環境が整ったとの認識を示した。

 ただ、文大統領は平壌共同宣言に北朝鮮の非核化で突っ込んだ合意を盛り込めなかったことについて「非核化の具体的な方向とそれに対する相応の措置は基本的に米朝間の問題」と釈明。南北間での非核化協議には限界があることを認めた。

 一方、非核化をめぐり「宣言には盛り込まなかった内容もある」とし、23日からの訪米で詳細を説明する考えを明らかにした。

 文大統領は北朝鮮が執拗に主張している終戦宣言が在韓米軍撤収などにつながるとする憂慮について、「在韓米軍は米韓同盟に基づき駐屯しており、全面的に米韓の決定にかかっている。金正恩委員長もその点に同意した」と述べた。

 2000年、07年の南北首脳会談での合意事項の多くがその後履行されていないことについて文大統領は、「(韓国の)政権が履行意思のない(保守系の)政権に交代したため」とし、韓国側の保守系政府に問題があると断じた。

 この日、文大統領は金委員長と共に北朝鮮が「革命の聖地」と宣伝する北部の白頭山の最高峰「将軍峰」や山頂にあるカルデラ湖「天池」を訪問。現地同行の韓国取材陣によると、同行した金委員長の夫人、李雪主氏は、「わが国では昔から白頭で日の出を眺め、漢拏(韓国南部の済州島にある山)で統一を迎えるという言葉がある」と述べ、自国主導の南北統一に執着する北朝鮮の本音をにじませる場面もあった。

(ソウル・上田勇実)

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