■連載一覧
  • 米国の分断 第3部 「自虐主義」の源流
  • 懸案にどう挑む 第4次安倍改造内閣
  • 平壌共同宣言の波紋
  • '18沖縄県知事選ルポ
  • 2018/10/15
  • 2018/10/04
  • 2018/9/26
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  • 2016 世界はどう動く-識者に聞く
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  • 香港・中国返還20年 「一国二制度」の前途
  • 台湾に吹いた蔡英文旋風
  • ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選
  • 二極化する香港 識者インタビュー
  • 香港誌「前哨」編集長 劉達文氏に聞く
  • 「雨傘革命」下の香港 揺れる一国二制度の行方
  • 揺れる香港 各派リーダーに聞く
  • 香港の普選運動 親中派民間団体代表の見方
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  • 中国「一帯一路」最前線 バルカンに吹く風
  • 危機のアジア 識者に聞く
  • 南シナ海 強まる中国支配 安保専門家に聞く
  • ドゥテルテ大統領就任から3カ月 どこへ向かう比政権
  • 香港「自治」の行方 識者に聞く
  • 中華圏に浸透する同性婚
  • 中台関係の行方
  • 日米同盟と台湾 海洋安全保障の展望
  • 蔡英文時代の台湾 本土派路線のビジョンと課題
  • ASEANの夜明け アジアハイウエー7000キロルポ
  • 緊張 南シナ海
  • 中央アジア胎動 中国「新シルクロード」と日本の戦略
  • “政熱経熱”の中韓
  • 新QDRと米中軍事バランス
  • 新グレートゲーム・幻想だった中国の平和的台頭
  • 新グレートゲーム・中国南進の海
  • 2018/8/20
  • 2018/1/04
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  • 2016/8/17
  • 2016/7/26
  • 2016/6/03
  • 2016/5/31
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  • 2015/11/18
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  • 2015/9/07
  • 2014/3/31
  • 2014/2/14
  • 2013/4/18
  • ムスリム同胞団とアラブ モハメド・F・ファラハト氏に聞く
  • 多難な年明けのトルコ
  • EUと難民 UNHCRウィーン事務所報道官に聞く
  • ロシアのシリア内戦介入 アルアハラム財団事務局長に聞く
  • 2017/9/01
  • 2016/1/30
  • 2015/12/11
  • 2015/11/13
  • 米朝首脳会談の焦点
  • 「赤旗」役所内勧誘の実態
  • 憲法改正 私はこう考える
  • 衆院選大勝 安倍政権への提言
  • 2017衆院選 国難と選択
  • 新閣僚に聞く
  • 第3次改造内閣 信頼回復へ始動
  • ’17首都決戦
  • 施行から70年 憲法改正を問う
  • どうなる「民共協力」 27回共産党大会の焦点
  • 蓮舫民進 疑問の船出
  • 新閣僚に聞く
  • 「立憲主義」について
  • 再改造内閣 始動
  • 安倍政権 新たな挑戦
  • 16参院選 注目区を行く
  • 伊勢志摩サミット
  • 憲法改正 ここが焦点
  • 筆坂元日本共産党ナンバー3と田村自民党政務調査会審議役が対談
  • 第3次安倍改造内閣スタート
  • 詳解 集団的自衛権 安保法制案の合憲性
  • 衆院選 自公圧勝 ~課題と展望~
  • ’14衆院選 注目区を行く
  • 第2次安倍改造内閣スタート
  • 日米首脳会談 成果と課題
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  • 歪められた沖縄戦史 慶良間諸島「集団自決」の真実
  • 国防最前線・南西諸島はいま 第2部 自衛隊配備へ動く石垣島
  • 国防最前線・南西諸島はいま 第1部 与那国島・陸自駐屯地
  • 激震・翁長県政 「オール沖縄」の凋落
  • 普天間基地移設 経緯の検証と提言
  • 「援護法」に隠された沖縄戦の真実
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  • 2016/10/12
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  • 2015/10/01
  • 2013/7/08
  • どうなる米朝首脳会談
  • 検証 南北首脳会談
  • どう見る北の脅威
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  • どう見る北の脅威
  • 北朝鮮 制裁の現実
  • どう対処 北の脅威 米有識者に聞く
  • 9年ぶり左派政権 文在寅大統領の韓国
  • 弾劾の波紋 漂流する韓国政治
  • 検証・金正恩統治5年
  • どこへ行く混迷・韓国 国政介入事件の深層
  • どう見る金正恩体制 日韓専門家対談
  • 迎撃ミサイル配備 韓国の決断
  • 3代世襲“完成” 北朝鮮第7回党大会
  • 検証 元料理人 藤本氏の再訪朝
  • 韓国総選挙ショック
  • 日韓国交正常化50年 識者に聞く
  • どうする拉致解決 日朝ストックホルム合意1年
  • 日韓国交正常化50年 「嫌韓」「反日」を越えて
  • 張成沢氏失脚 北で何が起きたか
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  • 迫る気候変動の脅威 どうする大災害への備え
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  • 米国の分断 第1部 断罪される偉人たち
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  • トランプ大統領の衝撃 米国と世界はどこに向かう
  • トランプvsヒラリー 米大統領選まで1カ月
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  • トランプVSヒラリー 米大統領選まで3カ月
  • オバマ外交と次期米大統領の課題
  • 2016年米大統領選まで1年
  • 再考 オバマの世界観
  • オバマの対宗教戦争・第1部
  • オバマの対宗教戦争・第2部
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  • 2015/12/24
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    安東 幹
    共産党問題
    坂東 忠信
    坂東 忠信
    元警視庁北京語通訳捜査官
    古川 光輝
    古川 光輝
    保守国際派
    細川 珠生
    細川 珠生
    政治評論家
    井上 政典
    井上 政典
    歴史ナビゲーター
    伊勢 雅臣
    伊勢 雅臣
    「国際派日本人養成講座」編集長
    河添 恵子
    河添 恵子
    ノンフィクション作家
    宮本 惇夫
    宮本 惇夫
    企業・経営
    中村 仁
    中村 仁
    元全国紙経済記者
    石平
    石平
    評論家

    “パリパリ”でノーベル賞受賞は無理!

     韓国民族の民族性を適切に表した言葉に「パリパリ(早く早く)」という韓国語がある。パリパリが効果をもたらすこともあるが、そうでない場合も少なくない。ましてや、ノーベル平和賞を受賞しようとパリパリしても無理があるばかりか、相手側から反発を買うことにもなる。

    700

    文大統領、南北、米朝首脳会談について安倍晋三首相とトランプ米大統領と電話会談(2018年3月16日、韓国大統領府公式サイトから)

     韓国の文在寅大統領が南北両国の緊張関係を改善し、平昌冬季五輪大会で南北合同チームを編成するなど朝鮮半島の緊張緩和に貢献があったという理由でノーベル平和賞候補者に推薦しようとする動きが韓国国内で起きている。具体的には、ノーベル平和賞受賞を推薦する委員会の結成が進められているというのだ。

     来月には南北首脳会談が開催されることになっているが、100%確実ではない。そんな時に、文大統領のノーベル平和賞受賞支援委員会を設置するというのは余りにも早急過ぎる感がする。

     中央日報(日本語電子版、19日)によると、「 大韓民国職能フォーラムは20日、職能フォーラムの会長団など30人余りが集まり『文在寅大統領ノーベル平和賞推進委員会』を結成し、初めての発起人会議を行う予定だ」という。彼らは5月8日、国会憲政記念館で文大統領就任1周年記念式を開催して推進委創立大会を行うというのだから、パリパリ民族の面目躍如といったところだが、やはり少々馬鹿げている。

    問題は、文在寅大統領をノーベル平和賞に推薦する一方、ドナルド・トランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長の3人共同受賞の道を考えているというのだ。文大統領は別として、何十万人の国民を政治収容所に送り、宗教の弾圧を繰り返す北朝鮮の金正恩氏も文大統領とトランプ米大統領と共にノーベル平和賞受賞候補者に推薦することは、ノーベル平和賞の終わりを告げる自殺行為に等しい。

     南北関係の雪解けは、核実験と弾道ミサイル発射を繰り返した結果、国際社会から制裁を受けた金正恩氏がやむ得ず、融和政策に乗り出した結果だ。そんなことは朝鮮半島専門家でなくても分かる。にもかかわらず、金正恩氏がノーベル平和賞の受賞候補者に相応しいと真剣に考える人間が韓国内でいるわけだ。あの世のノーベル氏は「俺の名前を付けないでくれたまえ」と嘆願するだろう。

     北の金王朝の人権蹂躙と弾圧は天にも届く非道な蛮行だ。それを繰り返してきた金正恩氏がノーベル平和賞候補者に上げられていると聞けば、世の独裁者を鼓舞するかもしれないが、多くの人は少し早いが4月1日のエープリルフールかと考えるかもしれない。

     トランプ大統領の場合は、大統領就任直後、核廃止演説以外の実績がなくてもノーベル平和賞を受賞したオバマ前大統領がいるから、ノーベル平和賞もおかしくないが、金正恩氏の場合は戦争犯罪人としてハーグ送りとなる独裁者だ。過去、ノーベル平和賞を受賞した人々への侮辱ともなる。

     問題は、文大統領の場合、南北首脳会談や冬季五輪の南北行進も金正恩氏の受諾がなければ実現できなかったのだから、金正恩氏を除いて文大統領だけが受賞というわけにはいかない、という考えだ。確かに、文氏は金正恩氏と運命は共同だ。独裁者の金正恩氏に媚びて南北融和政策を実施してきた文大統領は、自分だけがノーベル平和賞を受賞するわけにはいかないのだろう。それならば、金正恩氏がノーベル平和賞の候補者とならないためにも、自身の候補を断念すべきだ。

     韓国では過去、故金大中氏が金正日総書記との南北首脳会談を実現し、太陽政策を提唱したという理由で2000年ノーベル平和賞を受賞したが、金大中氏からプレゼントされた巨額の資金で北は核兵器製造を推進したことが後日明らかになっている。韓国民の中には「金で買ったノーベル賞」と揶揄する声も多かった。同じような赤恥をかかないためにも、文大統領は推進委員会の設置を自ら断る勇断を示すべきだろう。

     金大中氏以外のノーベル賞受賞者がいない韓国では、何がノーベル賞受賞に値するかの理解に欠けているように思う。科学・医学、化学部門では地道な基礎研究が欠かせられない。パリパリでは難しい。ノーベル賞は決してスポーツ競技ではないのだ。ノーベル平和賞は一時的な平和ではなく、持続的な平和構築者に与えられるべきだ。独裁者への媚びや政治的パフォーマンスで受賞できるものでは本来ない。韓国人のノーベル賞受賞者が出ないのは、韓国民族のパリパリ気質が大きな障害となっているのではないだろうか。

    (ウィーン在住)

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