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五月にトランプ、金正恩会談があっても経済制裁はもっと厳しく

四月発売予定の「内なる民主主義16」の「米国と北朝鮮の戦争は起こらない。しかし・・・」で米国と北朝鮮の戦争は起こらない理由を指摘した。

なぜ、北朝鮮の金正恩は核実験を頻繁にやりミサイル開発を進めているのか。米国を攻撃するためだろうが、そう思う人は多いかも知れない。

金正恩は米国と戦争をしようとしているのか。
答えはNOである。

金正恩は核開発をする理由を、「責任ある核保有国として、敵対勢力が核で自主権を侵害しない限り、先に核兵器を使わず、核拡散防止の義務を履行し、世界の非核化実現に努力する」と述べている。

もし、米国が北朝鮮を攻撃した時に北朝鮮も韓国、日本、米本国に核ミサイルで反撃して多大な被害を与えることができるようになれば米国は北朝鮮を攻撃することができないと考えているのが金正恩である。だから金正恩は核、ミサイルを開発しているのである。金正恩の発言からは米国から攻撃されないために核、ミサイル開発をしていることが分かる。金正恩は米国を攻撃するためではなく北朝鮮を米国の攻撃から守るために核、ミサイル開発をしているのである。

金正恩が核、ミサイルを持てば米国に攻撃されないが、持っていなければ攻撃されると思っている理由がある。

かつて米国は朝鮮戦争、ベトナム戦争をやっている。そして、アフガン、イラク戦争もやった。シリアにも参戦している。過去の歴史を見れば米国が米国と対立している国を攻撃してきたことは明らかである。しかし、米国は核を保有している旧ソ連や中国は攻撃しなかった。キューバ危機の時は米国は旧ソ連と戦争しようとしていた。しかし、戦争にならなかった。戦争にならなかった理由は突き詰めていけば両国とも核爆弾を所有していて、米国と旧ソ連との戦争は核戦争になる。核戦争をしないために戦争をしなかったのてある。 

北朝鮮が核、ミサイルを持っていれば旧ソ連や中国のように攻撃されることはないが、持っていなければアフガンやイラクのように米軍に

侵略されると金正恩は信じているのだ。だから、金正恩は米国に攻撃されないためには核、ミサイルの開発は絶対に必要だと思っている。

「内なる民主主義16」

北朝鮮の人口は約2500万人であり、GDはP262億ドルである。北朝鮮は弱小国である。強大国米国と戦争をすればあっという間に
北朝鮮が滅びるのは目に見えている。戦争で確実なのは金正恩の死である。自分の死が確実な戦争を望むはずがない。

金正恩が望んでいるのは米国が北朝鮮と戦争をしない保障である。核爆弾を保有すれば米国が攻めてこないと思っているから金正恩は核開発を進めているだけだ。米国と戦争しない目的の核開発であるのたから核開発が戦争になるのなら金正恩は核開発をストップする。当然のことである。

五月の対談では金正恩はトランプ大統領に北朝鮮を攻撃しない保障を要求するだろう。しかし、トランプ大統領が攻撃をしないと約束しても金正恩が100%信用することはない。次の大統領が約束を破る可能性があるからだ。金正恩が核開発を完全に放棄することはないだろう。

トランプ大統領は宣言しているように経済制裁を今よりも厳しくしていき、制裁を徹底していくべきだ。金正恩が完全に核放棄をすることはないだろうから経済制裁はずっと続く。中国やロシアの経済援助がなければ金正恩体制は弱体化していくだろう。

北朝鮮の本当の深刻な問題は核開発ではない。金正恩の恐怖政治による国民の貧困だ。「米国と北朝鮮の戦争は起こらない。しかし・・・」でこのことを指摘した。

金正恩は自分の地位を守るために国外対策では核、ミサイル開発を続け、国内対策では国民を弾圧。搾取し、側近を解任、処刑している。
今の北朝鮮はアフガニスタンのタリバン独裁国家やイラクのフセイン軍事独裁国家よりも国民の弾圧・搾取がひどい国家である。

北朝鮮国民の約4割が栄養不足であり、衛生状態や医療環境も悪化しており立場の弱い子どもたちにしわ寄せが及んでいる。

北朝鮮では約20万人の子どもたちが食糧不足による栄養失調に直面している。このうち約6万人の子どもたちは死に至る深刻な栄養失調に陥る可能性がある。

昨年は100隻以上の北朝鮮の漁船が日本に漂着したが、乗組員の3分の2が死亡していた。考えられないことである。原因は。食糧不足のため、冬にもかかわらず燃料が不十分な船で出漁を命じられたからである。

子どもたちの深刻な栄養失調や、多くの漁民の異常な死は金正恩の「恐怖政治」が原因である。金正恩独裁政権を倒さない限り、北朝鮮人民の悲惨な生活は終わらない。

「内なる民主主義16」

経済制裁は北朝鮮国民の貧困を救うことにはならないが、経済制裁は金正恩の財力を弱体化させることができる。財力が弱体化すれば警察・軍事力が弱体していき、権力の弱体化に通じる。

経済制裁だけで金正恩独裁を崩壊させることは難しいが、崩壊へのきっかけをつくることはできるだろう。

トランプ大統領は金正恩北朝鮮への経済制裁をもっと拡大させ、厳しくしていくべきである。


「沖縄に内なる民主主義はあるか」より転載
http://hijai.ti-da.net/

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