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    渥美 堅持
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    坂東 忠信
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    遠藤 哲也
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    蒲生健二
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    服部 則夫
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    石井 貫太郎
    石井 貫太郎
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    河添 恵子
    河添 恵子
    ノンフィクション作家
    宮塚 利雄
    宮塚 利雄
    北朝鮮専門家
    中澤 孝之
    中澤 孝之
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    丹羽 文生
    丹羽 文生
    拓殖大学海外事情研究所准教授
    太田 正利
    太田 正利
    外交評論家
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    ペマ・ギャル...
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    佐藤 唯行
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    渡瀬 裕哉
    渡瀬 裕哉
    早稲田大学招聘研究員
    山田 寛
    山田 寛
    元読売新聞アメリカ総局長

    「独立国」でなくなった韓国


     年が明けてから、私たちの隣国が現在進行形で崩壊しています。隣国であるとはいえ、しょせんは他国のことですから、私たちがそうした崩壊を止めてあげることはできませんし、そのような義務もありません。ただ、それと同時に韓国は地理的に近いため、この国が迷走した場合にわが国にどのような影響があるのか、私たちは関心を払う必要があります。


    ■独立国であることを放棄した韓国

    ●韓国は中華属国化しつつあるのか?
    韓国が「独立国」とはいえなくなっている―。

     そう感じざるを得ない報道が相次いでいます。
     
    <引用ココから>——————————————

    【コラム】中国警護員の韓国記者暴行…暴力を「淡々」と受け止めろとは(2018年01月19日08時36分付 中央日報日本語版より)

    <引用ココまで>——————————————

     先月、文在寅(ぶん・ざいいん)韓国大統領が中国を訪問しましたが、その際、中国側の警備員から韓国側の写真記者が暴行を受けたという事件が発生しました。

    中央日報によると、この事件について文在寅氏は被害を受けた記者に対し、


    「記者も淡々と考えればよいのではないかと思う。あまりにも敏感になる必要はないのでは」


    と述べたと報じています。

     もちろん、正確な発言、前後の文脈がわからないので、これだけを切り出して論評するのが妥当かどうかという論点はあります。

     しかし、韓国大統領府が中国当局に対し、自国のメディア関係者が暴行の被害を受けたという点について、私が知る限りはろくに抗議もしていませんし、真相究明を求めているという話も聞きません。

     こうした韓国大統領府の行動に照らすなら、文在寅氏の発言は中央日報が報じたとおり、「暴力を淡々と受け止めよ」、「(あまりにも敏感になるのではなく)泣き寝入りしろ」と言っているのと同じことです。

     私は昨年、『韓国は7割の確率で中華属国化する』という記事の中で、朝鮮半島を巡る将来に照らすなら、韓国が何らかの形で中国の勢力圏に入る確率は7割程度であろうと考えています。そして、中国が米韓同盟を「骨抜き」にし、韓国を「日米韓3ヵ国連携」の輪から切り離そうと画策していることは間違いありません。

     昨年、「国賓」として訪中したはずの文在寅氏を、中国は徹底的に冷遇しました。

     これについて私は、中国が「主人の言うことを聞くように、飼い犬を徹底的に叩いて躾ける」かのように韓国を躾けているようにしか見えません。

     文在寅氏の発言を読む限り、「同氏は訪中後に中国の怖さを知り、中国を恐れて自国民も守れなくなっているのだ」、と言われても、私には全く違和感がありません。

    ●平昌五輪で赤化統一?

     ただ、韓国が中華属国化に一直線に向かっていると考えるのも、正しくはありません。

     今年1月9日に行われた南北高官級協議以降、韓国が猛烈に、北朝鮮に擦り寄っているからです。

     こうした中、すでに報じられている話題が1つあります。それは、「南北統一旗」の問題です。


    韓国首相「われわれが太極旗持てば北朝鮮が北朝鮮国旗持つだろう」(2018年01月17日11時40分付 中央日報日本語版より)


     中央日報によると、李洛淵(り・らくえん)韓国首相は16日、「新年記者団昼食懇談会」の場で、平昌(へいしょう)冬季五輪の選手団入場の際、韓国は国旗を掲げずに「統一旗」を掲げて入場する方針を説明したのだそうです。

     李洛淵氏は記者団に対し、「そうした形で南北合同入場を7回した(ことがある)」と前例を述べたとしています。

     つまり、主催国でありながら自国旗を掲げず、「南北統一旗」という、まことに意味不明の旗を掲げるのです。

     「主催国が自国旗を掲げない五輪」!私が知る限り、そのような五輪開会式を存じ上げません。

     国歌、国旗はその国を象徴するものです。それを一切、放棄するということは、国が国であることを辞めたということと同じではないでしょうか?

     平昌五輪で北朝鮮に極度に配慮する韓国を見ていると、「北朝鮮が主導する統一国家」という、わが国にとっても「悪夢」のシナリオの実現可能性も、決して無視できないのです。

     (※余談ですが、中央日報の記事によると、アイスホッケーで南北合同チームを構成する方針であることについて、李洛淵氏は「アイスホッケーは選手たちが競技時間全体に出場するのではなく1~2分ずつ交代する。北朝鮮選手が韓国選手のクォータを奪うのではなく選手団規模が大きくなることで協議中」と述べたのだそうです。この下りは何度読み返しても理解できません。北朝鮮選手が出場すれば韓国選手が出場する時間が奪われることは間違いないからです。李洛淵氏の発言、完全に意味不明です。)

    ●韓国はどこに行くのか?

     つまり、韓国は現在、中国に対しては何も言えず、北朝鮮に対しては全面的に譲歩し、配慮しようとしているのです。韓国が10年後も米国の同盟国の地位に留まっている可能性は、極めて低いでしょう。

     この点、『平昌の欺瞞:赤化統一に一歩近づいた韓国』でも触れたとおり、今年1月9日以降、韓国は北朝鮮に赤化統一されてしまう可能性が、25%程度に上昇したのではないかと私は考えています。つまり、


    ・中国の属国になる確率…70%
    ・北朝鮮に赤化統一されてしまう確率…25%
    ・それ以外の確立…5%


    ということです。

     ただ、米韓同盟が消滅する(あるいは死文化する)のは避けられないにしても、韓国が中国の属国になるのか、北朝鮮の属国になるのかによって、わが国としても対応を変えなければなりません。

     とくに、日本にとっての脅威とは、韓国の経済力に北朝鮮の核武装が加わることです。要するに「核武装した経済大国」の出現です。

     この場合、統一朝鮮の核は、間違いなく日本に向けられるでしょう。

    ●誰からも信頼されない文在寅

     ところで、昨年5月に大統領に就任した文在寅氏の言動を見ていると、どうもこの人物、政治的にも外交的にも「素人丸出し」で、どの国からも信頼されていないのではないかと思わざるを得ません。

    『時事評論:「ツートラック外交」の愚』で申し上げた内容の繰り返しですが、とくに今年に入ってからの文在寅氏の動きは危険です。

     たとえば、同氏が提唱する「ツートラック外交」とは、簡単に言えば、


    「韓国は外国に要求するが、外国からの要求は聞かない」


    ということです。ということは、「韓国と外交交渉をしようとしても、100%、韓国にとって有利なことでなければ飲んでくれない」という宣言をしているのと同じことです。

     それだけではありません。

     昨年12月の「慰安婦合意検証タスクフォース」では、2015年12月時点の日本との「慰安婦合意」を巡る交渉過程を勝手に公表してしまいました。

     当たり前の話ですが、外交とは、片方の国が100%勝ち、片方の国が100%負けるということは、ありえません。そして、舞台裏まで含めて、すべての情報を開示されてしまえば、そんな国とは怖くて外交交渉などできません。

     そんな文在寅氏が、どこかの国から信頼されるとは考えられません。

     韓国は現在、中国、日本、米国という、3つの周辺大国すべてを怒らせていて、しかも遠く離れたアラブ首長国連邦(UAE)との間でも、原発輸出案件などを巡り、深刻なトラブルを抱えていると報じられています。

     では、なぜ北朝鮮は、そんな状態の韓国と交渉に応じたのでしょうか?

     その理由は簡単。北朝鮮も追い込まれているからです。

     韓国が主催する平昌冬季五輪をうまく利用すれば、その期間、攻撃を受ける可能性が減るため、核開発のための時間を稼ぐことができるというメリットがあります。さらに、あわよくば韓国社会を赤化統一するチャンスでもあります。

     日本語で「貧すれば鈍する」という表現がありますが、ここ数日の平昌五輪を巡る混乱は、南北揃って危機に陥っている朝鮮半島の国家のあがきであると考えれば、非常にうまく説明が付くのではないでしょうか?


    「新宿会計士の政治経済評論」ブログより転載
    http://shinjukuacc.com/

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