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    遠藤 哲也
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    蒲生健二
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    服部 則夫
    服部 則夫
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    石井 貫太郎
    石井 貫太郎
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    岩崎 哲
    岩崎 哲
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    河添 恵子
    河添 恵子
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    小泉 太郎
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    高永喆
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    中澤 孝之
    中澤 孝之
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    丹羽 文生
    丹羽 文生
    拓殖大学海外事情研究所准教授
    太田 正利
    太田 正利
    外交評論家
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    佐藤 唯行
    佐藤 唯行
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    新宿会計士
    新宿会計士
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    宋大晟
    宋大晟
    元世宗研究所所長
    上田 勇実
    上田 勇実
    韓国北朝鮮問題
    渡瀬 裕哉
    渡瀬 裕哉
    早稲田大学招聘研究員
    山田 寛
    山田 寛
    元読売新聞アメリカ総局長

    北朝鮮からの迷惑な送り物

    宮塚 利雄宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄

    漁船漂着はエンジン故障
    工作員なら冬の日本海選ばす

     日本の海と空へ北朝鮮からの迷惑な送り物が届いている。筆者が本紙(8月15日付)で「日本海にある好漁場・大和堆での北朝鮮漁船の違法操業」を指摘したが、11月に入ってから日本海側の海岸に北朝鮮の木造漁船が相次いで漂流・漂着し始め、10月には確認された難破漁船は2隻であったが、11月に入り急増し、この月だけでも30隻近くに上っている(昨年は6隻)。

     私事で恐縮であるが筆者の故郷である秋田県・由利本荘市の船舶係留施設「本荘マリーナ」の近くに、北朝鮮籍の木造船が11月23日の日付が変わる頃の深夜に漂着した。今にも沈みそうな木造漁船には8人の漁師が乗っていたが、船から降りて助けを求めるために、1キロほど歩いて明かりの付いている近くの民家のインターホンを押したが、住人の女性は男性たちが聞きなれない言葉を話しているので、「何を言っているか分からない」「不審者がいる」と110番したとのこと。

     11月16日には隣のにかほ市の金浦漁港でも北朝鮮の木造船が漂着しており、さらに26日には同じ秋田県の男鹿市の宮沢海水浴場に8人の遺体が乗った木造船が漂着している。北朝鮮の小型の木造漁船がなぜ、このように頻繁に日本海側の海岸に漂流・漂着するのか。その原因は本紙(同)の「日本の漁場蹂躙(じゅうりん)する北朝鮮」でも述べたように、大和堆付近での「イカ漁」に出漁してきてエンジンなどの故障により、外海まで漂流し、その間に沈没を免れた船が1カ月以上もの日数を経て日本海側の海岸に漂着するのである。

     地図で日本から北朝鮮を見ると小さく見えるが、反対に北朝鮮側から日本を見ると、三日月が覆いかぶさったように見える。北朝鮮の漁師は日本海側で外海まで流されてしまったら、後は潮の流れに任せて最後は「ニイガタ(新潟)に着く」という確信を持っており、1カ月以上もの漂流に耐えるのである(もちろん、遭難の途中で病気などから死亡するケースも多いようだが)。

     テレビのワイドショーなどでコメンテーターが物知り顔で「偽装難民がいるのではないか」「武装した工作員がいるのではないか」などと指摘しているが、そのようなことはない。日本海の「海の案内人」という方の話によると、「日本海上であのような屋根のない船が操業できるのは6月中旬から9月中旬くらいまでだろう」、この時期以外は海が荒れて気温も下がるので、洋上で数日も小型の木造船で操業(生活)するのは不可能であるという。

     かつて、北朝鮮の工作船が日本の海に自由に出入りしていた時代のことであるが、工作員が「日本に侵入するのは朝飯を食って、便所に行くようなもの」、つまり、当然の自然現象であって全く障害になるような条件はない、と言ったことがある。冬の荒れる日本海に小型船に乗って来る工作員や難民などは存在しないのである。

     「中国の漁船に漁業権を与えて自国の近海で漁をさせ、外貨収入源としている」との指摘もあるが、日本海側に中国の領海はない。中朝国境は豆満江の河口から15キロ付近で中国側の領土は途絶え、代わりにロシアと国境を接することになる。中国の漁船が直接に操業することはあり得ず、北朝鮮の漁船に北朝鮮の国旗ではなく中国の国旗を掲揚させるのである。

     筆者は海上保安庁の政策アドバイザーを長く務めたが、北朝鮮の小型木造船が日本海側の海岸に漂流・漂着するのは、テレビのコメンテーターが指摘するように「金正恩委員長の指示で海産物の供給量を増やすことが至上命題のため、無理をしてでも荒れた海に出漁せざるを得ない」ということもあるだろう。

     しかし、食糧問題の解決(食べて延命する)は海産物の配給量を増やすだけでは限界がある。問題は食糧(食料)の供給量を増やすとともに、食糧の質の改善(上質な栄養補給)を「イカ」によって解決しようとしているのである。イカは大衆魚であるが、「動物性たんぱく質」を豊富に含んでいる。

     イカは貯蔵と保管などが簡単で、「日持ち」するために、屋根の代わりに物干しざおのような物が組み立てられた北朝鮮の船では、獲ったイカを1匹ずつ干して、母船または漁港に帰るのである。漁港で「生干しのイカ」を待ち構えているのは、水産所関係者のほかに、軍人や行商人たちである。イカは水揚げされるとすぐに消費者である軍隊や山間地の人民に供給するためにさばかれる。

     くどい説明になったが、北朝鮮の小型漁船が日本海側の海岸に漂流・漂着する最大の原因は「不良燃料と中古の中国製のディーゼルエンジン」によって頻繁に故障するからで、その結果、1カ月以上も漂流・漂着または難破して沈没するからである。理由は簡単なのである。北朝鮮ご自慢の大陸間弾道ミサイルなどに使用される資材とは「月とスッポンの差」なのである。北海道の函館沖の無人島に漂着した北朝鮮の漁師は、避難小屋にあった発電機を盗んで、3人が逮捕されている。

    (みやつか・としお)

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