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    渥美 堅持
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    蒲生健二
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    丹羽 文生
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    太田 正利
    太田 正利
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    佐藤 唯行
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    渡瀬 裕哉
    渡瀬 裕哉
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    山田 寛
    山田 寛
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    韓国は7割の確率で中華属国化する《後編》

    韓国は7割の確率で中華属国化する《前 編》

    ●改めて問う、朝鮮半島の未来

     韓国の中華属国化が7割、北朝鮮化が2割
    以上のパターンから、私は以前から提唱していた「朝鮮半島の未来をめぐる7つのシナリオ」については、本日以降、次のように修正したいと思います(図表3)。

    【図表3 新・6シナリオ】

    zuhyou3
     これを韓国から見たら、①が北朝鮮化、②~⑤が中国の属国化です。ということは、韓国が中華属国化する確率が7割、北朝鮮化する確率が2割ということでもあります。

     それでは次に、この「6つのシナリオ」の趣旨について、少し解説したいと思います。

     なぜ「軍事クーデター」のシナリオが落ちたのか?
    ここでは、以前の「7つのシナリオ」にあった、「米国主導での朝鮮半島統一」と、「韓国で軍事クーデターが発生」という2つのシナリオを抜き、その代わり、「北朝鮮分割」を選択肢に含めました。

     このうち、とくに「軍事クーデター・シナリオ」を抜いた理由は、この1年間で、韓国の国家としての存続意思が、明らかに弱くなったからです。

     現在の韓国は、明らかに民主主義が「衆愚政治」と化しており、このままでいけば、韓国は早晩、中国の属国として呑まれるか、北朝鮮に赤化統一されてしまうか、そのいずれかの未来は避けられません。

     それを避けるためには、何が何でも米国や日本との関係を再構築しなければなりません。

     しかし、米国との関係を巡っては、「対中三不」により、もはやその亀裂は決定的なものとなりましたし、日本との関係を巡っても、事実上、韓国が一方的に「慰安婦合意」を破棄した状態となっており、もはや文在寅政権下での関係修復は不可能でしょう。

     そこで、韓国がこの苦境を脱するための「最終手段」とは、韓国で心ある軍人が立ち上がり、極左活動家でもある文在寅(ぶん・ざいいん)大統領の身柄を拘束し、民政を停止して軍事独裁政権を立ち上げる、というシナリオくらいしか考えられないのです。

     ところが、現在の韓国国内では、残念なことに文在寅氏に対する支持率は極めて高く、また、韓国メディアの報道ぶりも、すっかり「反日・反米」が定着してしまっています。こうした環境で、わざわざ民意を敵に回してまで、韓国の未来のためにリスクを取るという軍人がいるとも思えません(いないわけではないと思いますが…)。

     そこで、今回のシナリオ・アップデートにあわせて、この「軍事クーデター・シナリオ」については、ついに削除してしまうことにしたのです。

    ●北朝鮮分割とは?
     一方で、今回からシナリオに加えたのが、「北朝鮮分割」です。

     これは、北朝鮮が消滅したと仮定した時に、その北朝鮮を、たとえば東半分がロシア、西半分が中国の管轄となる、というようなシナリオです。

     このシナリオについては、最近、一部の有識者らが議論を始めていて、インターネット上でもいくつかの憶測が飛び交っています。そして、北朝鮮を分割するとしても、これにはさまざまな分割パターンがあります。

     オーソドックスなものは、現在の北朝鮮の領域について、東半分をロシア領、西半分を中国領とし、南朝鮮(つまり韓国)はそのまま存続するというものです。

     しかし、中には、米国が朝鮮半島南部を占領し、ソウル周辺のみが「緩衝地帯」である「大韓民国」として存続し、さらに北部は西半分が中国の、東半分がロシアの占領下に入る、といった地図も出回っているようです。

     もちろん、この「北朝鮮分割」シナリオは、ロシアが朝鮮半島処分を巡って米国と協調できるということを前提としたものなので、私自身は、実現可能性はさほど高くないと見ていますが、それでもシナリオとして「あり得ない」わけではないため、今回のアップデートで新たに付け加えた次第です。

    ●シナリオのレビュー
    というわけで、6つのシナリオ、あらためて1つずつ確認しておきましょう。

    ①赤化統一(確率20%)

     まず「①赤化統一」については、北朝鮮が何らかの理由で今回の核危機を乗り切り、国家としてそのまま存続したという仮定を置いたシナリオです。具体的には、韓国社会の左傾転覆がさらに進行し、ついには北朝鮮により吸収されてしまう、というものです。

     その際、おそらくは金日成(きん・にっせい)が唱えた「高麗連邦構想」が実現することでしょう。これは、具体的には北朝鮮と韓国が「対等な国家」として連邦国家を形成し、外交、軍事などはこの「高麗連邦」に移る、というシナリオです。そして、南北双方は当面、現在の体制を維持する形になりますが、事実上、韓国が北朝鮮の支配下に入ることと同義です。

     なぜなら、北朝鮮は核兵器を保有しており、また、独裁国家でもあるため、未熟な民主主義国家である韓国が北朝鮮によって完全に支配されてしまうことは明白だからです。

     いわば、北朝鮮としては「戦わずに南朝鮮に勝つ」というシナリオですが、このシナリオ自体、私は決して荒唐無稽ではなく、相応に実現可能性があると考えており、図表中も「20%」としています。

     だいいち、盧武鉉(ろ・ぶげん)元大統領(故人)の盟友である文在寅氏が韓国大統領に就任してしまったという時点で、韓国社会の左傾化・親北化がかなり進んでいるという証拠です。私は口が悪いので、文在寅氏の当選が確定した瞬間、思わず

    「韓国国民としては、北朝鮮に吸収してもらうことを望んだのか?」

    と呟いてしまいましたが、文在寅政権が実現してしまった以上、主体性のない韓国が北朝鮮に吸収されてしまったとしても、私は全然驚きません。

    ②韓国だけの中華属国化(確率30%)

     ただ、これ以外の②~⑤のシナリオは、すべて、韓国が中国の属国になる、というシナリオです。

     このうち、「②韓国だけの中華属国化」とは、北朝鮮が国家として存続しているというシナリオですが、韓国は北朝鮮に吸収されるのではなく、中国の属国となってしまう、というシナリオです。私はこのシナリオについて、実現可能性が30%、つまり全体のシナリオ群の中でもっとも高いと見ていますが、その理由は、米国が北朝鮮に対して「サージカル・アタック」を仕掛けることにより、北朝鮮が弱体化し、その結果、赤化統一が避けられる、という見立てに基づいているものです。

     ただし、北朝鮮による吸収統一を避けたとしても、すでに韓国は「自力で生きること」をやめてしまった国でもあります。北朝鮮が弱ったところで、仕える先が北朝鮮ではなく中国になるだけの話です。

     ところで、韓国政府は先月、中国政府に対して「三不」の約束を果たしました。これは、韓国がすでに中国の属国の一里塚を通ったという証拠であり、私はこの事実を持って、この②のシナリオが実現する確率は30%と評価しています。

    ③クロス承認(確率10%)

     一方、可能性は低いものの、いちおう、今回のシナリオでも残したのが、「③クロス承認」のシナリオです。

     これは、北朝鮮の体制自体を米国や日本が承認し、北朝鮮が中国と断交。韓国が中国の属国となることにより、日米と断交し、「北朝鮮を日米が、韓国を中国が、それぞれ保護国とする」という「ねじれ」が生じる、とするものです。

     実は、このシナリオの実現可能性は、ゼロではありません。というのも、米国でトランプ政権が失脚するなどした場合に、北朝鮮が核を所持することを前提に、米国が北朝鮮との交渉に応じる可能性があるからです。

     もちろん、現在の日本としては絶対に容認できないシナリオであり、絶対に避けたいシナリオですが、リスク・シナリオの1つとして、検討しておくことは必要でしょう。

    ④半島全体の中華属国化(確率10%)

     ③と同じく実現可能性は低いものの、いちおう、今回の「6つのシナリオ」に残したものが、「④半島全体の中華属国化」です。

     具体的には、朝鮮半島が中国主導で南北統一されるというもので、この場合、北朝鮮という国家は消滅しますが、韓国自身が旧北朝鮮の領域も含めて管理することになるとともに、丸ごと、中国の属国になってしまうというシナリオです。

    ただし、北朝鮮を含めた半島全体の中華属国化が実現しようとした場合には、ロシアがこれを邪魔しようとして来ると考えられるため、このシナリオがすんなりと実現する可能性は高くありません。

     なお、以前の「7つのシナリオ」では、「米国主導の南北統一」というシナリオも入れていたのですが、すでに米韓関係が破綻に近い状態にあることを踏まえるならば、「中露を介入させずに米国が斬首作戦を実施する」という可能性は極めて低いため、今回以降、没としました。

    ⑤北朝鮮分割(確率20%)

     「没」にした2シナリオに代わって、今回、新たに導入したシナリオが、「⑤北朝鮮分割」です。

     これは、米中露3ヵ国が「談合」に成功する、という前提ですが、北朝鮮を処分し、そのあとを何らかの形で分割する、というものです。なお、詳細は先ほど述べたとおりですので割愛します。

    ⑥現状維持(確率10%)

     最後に、いちおう、「⑥現状維持」シナリオも残しています。

     これも、米国が北朝鮮攻撃に踏み切らないなど、関係国がダラダラと現状維持を決め込んだ場合のシナリオですが、実は、ある意味でこれが最大のリスク・シナリオです。

     というのも、現状が維持されればされるほど、北朝鮮は核・大量破壊兵器の開発を進展させるからです。

    さらに、北朝鮮が核の小型化に成功すれば、そのことは小型核がテロリストらの手に渡る可能性が飛躍的に高まるということであり、将来的には北京・中南海やモスクワ・クレムリンで小型核が炸裂するかもしれません。

     私は、米国も中国もロシアも、現状維持(つまり問題の先送り)をするほど愚かだとは思いたくないのですが、これこそがまさに朝鮮半島情勢を巡る最大のリスク要因なのです。

    ●どうなっても日本は日本の身を守れ!

     以上、朝鮮半島が近い将来、どうなるかについての暫定的なシナリオを更新してみました。

     自分でもこのシナリオを描いていて、暗澹たる気分になります。というのも、日本は地理的に見ても朝鮮半島に近いにも関わらず、朝鮮半島情勢を巡って主体的に関わることができないばかりか、北朝鮮に拉致された人々を救い出すために自衛隊を派遣するということすらできないからです。

     ただ、日本も長い戦後のくびきから逃れ、ようやく、「自国民の命は守る」という、「普通の国」、いや「当たり前の国」へと脱皮を始めました。早ければ2020年にも、国を守ってくれる自衛隊と自衛のための戦争が合憲化されるという希望が出てきたのです。

     もちろん、それだと急激に動く北朝鮮情勢には間に合わないかもしれませんが、それでも「ないよりはマシ」です。

     また、日本が朝鮮半島とどのように関わっていくかについては、それこそ日本国内では左派、右派を問わず、「韓国とは仲良くしていくべきだ」、「韓国とは断交すべきだ」、など、さまざまな意見が存在していることも事実ですし、私自身もこれについては言いたいことがたくさんあります。

     しかし、どのような立場を取るのであっても、「日本という国を守るのは日本である」という点については変わらないはずです。

     いずれにせよ、どのような事態になったとしても、私たちは私たちの国をしっかりと守るという覚悟を持つことが大事であることは、いうまでもありません。

     そこで、当ウェブサイトでは近いうちに、「韓国がどうなるかわからない状態で、日本は韓国とどう付き合うべきか」という観点から、当ウェブサイトの人気シリーズでもある「日韓関係の6類型」に関する記事をアップデートしたいと思います。

     そして、当ウェブサイトは急激に動く情勢をしっかり見極め、独立系オピニオン・サイトとして、皆様方に意見を問いかけていきたいと思いますので、どうか引き続き、この議論にお付き合いくださいますと幸いです。

    韓国は7割の確率で中華属国化する《前 編》



    「新宿会計士の政治経済評論」ブログより転載
    http://shinjukuacc.com/

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