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英国のネット通信販売の裏側

地球だより

 大手ネット通信販売業者のアマゾンは英国でも急速に業績を伸ばしている。商品を低価格で確実に消費者に届けるシステムを作り上げて、消費者は安心して注文できることが強みだ。筆者もよく利用するが、これまで20回ほどの注文で問題があったのは注文品が届かなかったケース1回のみで、その場合もすぐに代金を返却してくれた。以前に利用していた他の通信販売では、届かない、商品の交換などのトラブルがあっても業者は応対しないなど顧客サービスが最低で、利用するのは危険だと感じていた。

 海外では、日本に比べて顧客サービスが悪いのは当たり前だが、アマゾンは商品管理サービスを徹底化している点で例外だ。しかし、その背後では効率化、低コスト化のために従業員への厳しい労務管理、納入業者への圧力などの問題があると指摘されている。

 先週放映されたBBCの報道企画番組「パノラマ」は、アマゾンの広大な商品配送センター内で働く臨時従業員が倉庫内にある商品を秒刻みで見つけて集配しなければならない過酷な労働状況を伝えていた。夜間シフトでは10時間半働き、33秒で1商品を見つけるスピードで倉庫内を18キロ近く歩き回らなければならないといった具合で、体力との勝負に加えて目標達成の極度の精神的プレッシャーに耐えなければならない。

 アマゾンに限らず、低価格を売り物にしている大手スーパーのテスコ、衣料百貨店デバナムズなども商品コスト削減のために、徹底した合理化と効率化を図っており、従業員は厳しい労働環境にさらされている。価格競争を生き抜くために労働者が半ば奴隷化されているとも言える。

(G)

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