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イギリスはEU離脱を望んだのか

浅野 和生

国民の声は始終不安定

平成国際大学教授 浅野 和生

 「民の声は天の声というが、天の声にもたまには変な声がある」とは、1978年11月、自民党総裁予備選挙で大平正芳に敗北した福田赳夫首相の弁である。去る6月23日に投票が行われたイギリス国民投票の結果は、世界に衝撃を与えたが、民の声はたまたま「変な声」だったのだろうか。

 イギリスは議会制民主主義の母国であるとともに、「議会主権」の国である。つまり、国政については国王と貴族院、庶民院の三者からなる議会が最終責任を負い、「国民主権」の語を用いなかった。そのイギリスで1976年6月、英国がEC(後のEU)に留まるか否かを問う、史上初の国民投票が実施された。このときは賛成67%、英国民はEC残留を是とした。投票率が65%、EC残留支持は有権者総数の約44%であった。


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